E7系/W7系新幹線
500系新幹線にも似た雰囲気のE7系。
(写真:長野新幹線 安中榛名〜高崎/撮影:G列車)
●基本データ・運用区間
デビュー年:2013(平成25)年/(営業開始は2014年3月15日)保有会社:JR東日本(E7系)、JR西日本)W7系)
最高速度:260km/h
使用列車: かがやき、はくたか、あさま、つるぎ、とき、たにがわ
運行区間:北陸新幹線、上越新幹線、東北新幹線(東京〜大宮)
●JR東日本とJR西日本が保有
JR東日本が保有するE7系、JR西日本が保有するW7系は、両社が共通の仕様で北陸新幹線向けに投入する新幹線車両で、フェラーリ・エンツォやE6系新幹線のデザインで知られる工業デザイナーの奥山清行氏が監修を行い、川崎重工がデザイン。内装は、「”和”の未来」を車両のデザインコンセプトとして、グリーン車の座席や床などに施された青は、成巽閣(金沢市)の「群青の間」、朱色の扉は輪島塗から着想を得るなど、北陸の和風テイストとしている。また、外装は車体上部色を「空色」、車体色を「アイボリーホワイト」、車体中央の帯色を「銅色(カッパー)および空色」とした。
編成は12両で、12号車にはE5系に引き続いてグランクラスを連結している。さらに、アクティブサスペンションを搭載したほか、普通車を含む全席への電源コンセント設置、車内の全ての洋式トイレに温水洗浄機能付便座を設置したことなどが特徴である。
北陸新幹線の先行開業区間である長野新幹線用のE2系の置き換えも兼ねた車両であることから、2014(平成26)年3月15日改正では一部の「あさま」で営業運転を開始。そして2015(平成27)年3月14日に北陸新幹線が金沢まで開業し、速達タイプの「かがやき」、停車タイプの「はくたか」、金沢〜富山間のシャトル列車「つるぎ」としても運転を開始している。
北陸新幹線金沢開業までに、E7系は12両編成×19本の228両、W7系は12両編成×11本の132両が投入。2019(平成31)年からは、E7系は上越新幹線にも投入されており、2021(令和3)年10月1日までにE4系、2023(令和5)年3月18日改正でE2系をすべて置き換えた。
なお、令和元年東日本台風(台風19号)では千曲川決壊によって長野新幹線車両センターが浸水し、E7系8編成とW7系2編成が被災し廃車された。
●カラーバリエーション
2019(平成31)年3月改正で運用を開始した上越新幹線のE7系。2編成は1年程度の期間限定で、朱鷺色の帯と新デザインのロゴマークが追加されている。
(写真:とき 東京駅/撮影:裏辺金好)
●ロゴマーク
E7系のロゴマーク
(撮影:裏辺金好)
W7系のロゴマーク。E7系との違いは、会社名がEASTからWESTになった程度。
(撮影:裏辺金好)
●車内の様子
普通車は“集う和”をテーマ。シックな色彩にまとめられてる。
(撮影:G列車)
グリーン車は“和風の和”がテーマ。2列 + 2列、シートピッチは1,160 mm で配置されている。シートは背もたれと座面が連動し、「ゆりかご」のように動作するのが特徴。
(撮影:デューク)
グランクラスは“高めあう和”がテーマ。1+2列シートで、定員18名という豪華な座席配置のグランクラス車内。
(撮影:裏辺金好)
●細部
愛称・行先表示器
(撮影:裏辺金好)