213系La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)
白を基調とした外観と、窓枠を鞄に見立てたデザインが特徴。
(写真:宇野線 岡山駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ・運用区間
改造年:2016(平成28)年保有会社:JR西日本
運転区間:宇野線
●フランス語で「旅行かばん」を意味する観光列車
JR西日本が、2016(平成28)年の「晴れの国おかやまデスティネーションキャンペーン」や「瀬戸内国際芸術祭2016」に合わせて導入した観光列車で、愛称は「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)」、フランス語で「旅行かばん」を意味する。デザイン等については、監修を北川 フラム(瀬戸内国際芸術祭総合ディレクター)、企画デザイン・ディレクションを小平悦子(株式会社アートフロントギャラリー)、外装・ロゴマークデザインを大黒大悟(株式会社日本デザインセンター大黒デザイン研究室)の各氏が担当。コンセプトは「黒い太線によって、車窓をかばんのように見立て、旅にまつわる旅情を誘う絵柄や言葉の数々を、白い車両に大胆にデザイン。瀬戸内の野山と海をバックに駆け抜ける、「La Malle de Bois」が、ひとりひとりの素敵な時間をのせて走り出します。」と設定されている。
車内は床などに木を用いて落ち着いた内装とし、窓側向きのカウンター席を各号車の片側に設置。さらに、サイクリング自転車などを組み立てた状態で搭載することが可能なサイクルスペースや、2号車には地域の特産品とコラボしたグッズや飲料を販売するサービスカウンターを設置している。
種車となったのは、213系C04編成のうちサハ213-4を外した2両(クハ212-4とクモハ213-4)。改造後は宇野方からクロ212-7004、クモロ213-7004と改番されている。
2016(平成28)年4月9日から土休日を中心に運転を開始。まずは、宇野線(愛称「宇野みなと線」)にて「ラ・マルせとうち」の愛称で運転されている。
●車内の様子や運転風景など
1号車(クロ212-7004)の車内。 (撮影:鐵)
旅行鞄につけるタグをモチーフにしたロゴマーク。
「ラ・マル せとうち」ヘッドマークは、港町である宇野をイメージした「碇」をテーマにしたデザイン。
(写真:宇野線 岡山駅/撮影:裏辺金好)
八浜駅では記念撮影のため下車できました。(撮影:鐵)
宇野駅の駅員さん達が旗を振ってお出迎え。
(撮影:鐵)
●形式ガイド
クロ212-7004
1号車で、クハ212-4からの改造。
(写真:宇野線 岡山駅/撮影:裏辺金好)
クモロ213-7004
2号車で、クモハ213-4からの改造。
(写真:宇野線 岡山駅/撮影:裏辺金好)