215系一般形電車


現在のメイン運用である湘南ライナー。
(写真:東海道本線 辻堂〜茅ヶ崎/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:1992(平成4)年
元運行区間:東海道本線、湘南新宿ライン、横須賀線、中央本線
保有会社:JR東日本

●なんとオール2階建て!でも量産は少数

 215系は、なんと日本唯一のオール2階建ての在来線電車。すでに211系の2階建てグリーン車などの実績のあるJR東日本が、着席通勤の切り札として1992(平成4)年に1編成が登場した。

 1993(平成5)年に3編成が増備されて、合計4編成に。東海道本線の快速「アクティー」、ライナー運用やホリデー快速系統に使用されていたが、「アクティー」の場合、乗降に時間がかかることなどから使いづらく、量産はここで打ち切られた。

 そして、湘南新宿ラインが開業すると快速「アクティー」から撤退し、湘南新宿ラインの普通・快速列車へ転用。しかし、その活躍も短く2004(平成16)年10月改正で湘南新宿ラインの列車がE231系に統一されると、湘南新宿ラインからはライナー運用を除いて撤退した。

 その後、平日はラッシュ時の「湘南ライナー」「おはようライナー新宿」「ホームライナー小田原」のみに使用され日中はお休み。休日は中央本線の「ホリデー快速ビューやまなし」に使用される程度。せっかくの大収容力を満足に生かせないまま、運転を続けていたが、2021(令和3)年3月13日改正で定期運用を離脱した。

●ギャラリー


「Double Decker Liner」の文字と、この頭文字であるDDLを図案化したロゴマーク。
(撮影:裏辺金好 ※以下、全て)

前面に種別表示器とロゴマークを掲出。

●車内の様子


グリーン車(2階)の様子

グリーン車(平屋)の様子


普通車のデッキから車内を見た様子
(撮影:裏辺金好)

普通車2階の様子
(撮影:裏辺金好)

普通車(平屋)の様子
(撮影:裏辺金好)

●形式ガイド

 基本スタイルとして、電動車(クモハ、モハ)は小田原方が0番台、東京方が100番台に区分。
 また、附随車のうちトイレ付グリーン車がサロ215形、トイレ付普通車がサハ215形、トイレ無しグリーン車がサロ214形、トイレ無し普通車がサハ214形。


クモハ215−1〜
1号車(小田原方)として連結される制御電動車で、階下が機器室となっている。
(写真:クモハ215−4 東海道本線 小田原駅/撮影:裏辺金好 ※以下撮影地、撮影者全て同じ)

クモハ215−101〜
10号車(東京方)として連結される制御電動車で、こちらも階下が機器室となっている。
(写真;クモハ215−104)

モハ214−1〜
2号車として連結される電動車。
(写真:モハ214−4)

サハ215−201〜
3号車として連結されるトイレ付きの附随車のうち、1993(平成5)年増備のNL2編成以降に連結される車両。ATC用速度発電機の取付に伴うジャンパ栓新設に伴い200番台に区分。
(写真:サハ215−203)

サロ214−1〜
4号車として連結されるグリーン車で、車掌室を設置。
(写真:サロ214−4)

サロ215−1〜
5号車として連結されるグリーン車で、トイレを設置。
(写真:サロ215−4)

サハ214−1〜
6号車と7号車として連結される附随車。
(写真:サハ214−8)

サハ215−101〜
8号車として連結されるトイレ付の附随車のうち、1993(平成5)年増備のNL2編成以降に連結される車両。ATC用速度発電機の取付に伴うジャンパ栓新設に伴い100番台に区分。
(写真:サハ215−103)

モハ214−101〜
9号車として連結される電動車。
(写真:モハ214−104)

↑ PAGE TOP