225系一般形電車
さながら223系の高運転台バージョンといった雰囲気もある225系。写真は東海道・山陽本線系統の0番台。
(写真:東海道本線 新大阪駅/撮影:リン)
●基本データ
デビュー年:2010(平成22)年 (営業開始は同年12月1日)運行区間:東海道本線、山陽本線、福知山線、赤穂線、草津線、北陸本線、湖西線、大阪環状線、阪和線、紀勢本線、関西空港線など
保有会社:JR西日本
●安全性を高めた前面形状が特徴
長期間にわたって製造された223系に続く、JR西日本の関西圏における次世代の一般用電車。JR福知山線脱線事故を教訓にした安全対策が施されたのが最大の特徴で、同社の車両で初めて衝撃吸収構造を採用し、前頭部構造を強化(クラッシャブルゾーンを設置)。これにより衝突時に乗客にかかる衝撃加速度を、従来の電車に比べて半減するように設計された。また、321系と同等の液晶画面による情報案内表示装置を設置している。現在のところ、東海道・山陽本線系統の0番台と2次車である100番台(前面デザインは521系3次車と同様)、阪和線系統の5000番台と2次車である5100番台(前面デザインは521系3次車と同様)、性能を221系などに合わせた福知山線系統の6000番台が存在している。
なお、0番台と100番台の最高速度は130km/hであるが、それ以外は120km/hに設計されている。
●カラーバリエーション
225系100番台。521系3次車などと同様のデザインとなり、丸みを帯びた印象に。ライトのデザインも異なっているほか、種別・行先表示がフルカラーLEDとなっているのも特徴。
(写真:山陽本線 須磨〜塩屋/撮影:リン)
225系100番台のAシート車(クモハ224形700番台)。223系のAシート車と異なり新造車両で、片開き式(2ドア)となっている。また、車内は回転リクライニングシート(全席コンセント付き)で、LCDによる車内案内表示装置や車内防犯カメラも設置されている。
(写真:山陽本線 須磨〜塩屋/撮影:リン)
阪和線用の225系5000番台。同じく阪和線の223系同様の帯色。前面には帯が描かれていない。
(写真:大阪環状線 福島駅/撮影:裏辺金好)
阪和線用の225系5100番台。225系0番台と同様、521系3次車タイプのデザインに。
(写真:阪和線 鳳駅/撮影:リン)
福知山線(JR宝塚線)向けの6000番代は、6両編成と4両編成の0番台の一部を転用したもの。最高速度120km/hで運用することから、223系6000番台と同じく、前面貫通扉にオレンジ色のラインを追加して識別。
(写真:東海道本線 塚本駅/撮影:リン)
●車内の様子
321系同様、JR西日本ならではの位置に設置された、LCDによる車内案内表示装置が特徴。写真は0番台の車内。
(撮影:国鉄車両好)
●ギャラリー
営業運転開始前の東海道・山陽線用0番台
(写真:東海道本線 南草津駅/撮影:KIX)