E261系特急形電車


プレミアムグリーン車を先頭に東海道線を下るE261系。
(写真:東海道本線 辻堂〜茅ヶ崎/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:2019(令和元)年 ※営業運転開始は翌年
保有会社:JR東日本
最高速度:120km/h
使用列車:サフィール踊り子
運行区間:東海道本線、湘南新宿ライン、伊豆急行線

●食堂車「ヌードルバー」を備えた伊豆への観光特急

 251系特急「スーパービュー踊り子」の後継車両として開発されたもので、2020(令和2)年3月14日改正から運転を開始。8両編成×2本が川崎重工業で製造された。

 トータルデザインは、工業デザイナーの奥山清行氏が代表を務める「KEN OKUYAMA DESIGN」が担当。エクステリアデザインは、「伊豆の圧倒的で雄大な自然」を表現し、「伊豆の海と空」をイメージした紺碧色を基本に、「伊豆の砂浜が太陽の光を受けて金色に輝く様子」のホワイト、「溶岩地形である城ヶ崎海岸の黒々とした岩石」のグレーを配色している。また、各車の車体側面の上部に「天窓」を設け、開放的な車内空間としている。

 車内は1号車がJR東日本で初となるプレミアムグリーン車で、1+1列の座席(シートピッチ 1250mm)という豪華な座席配置。2号車・3号車はグリーン個室で、4人用と6人用を設定。4号車は食堂車「ヌードルバー」で、麺を目の前で調理するオープンキッチンや、相模湾の景色を眺めながら食事を楽しめるカウンター席とボックス席が設置されている。5〜8号車はグリーン車で、2+1列の座席(シートピッチ 1160mm)である。このほか、無料公衆無線LAN、全席電源コンセントも用意されている。

●車内の様子など


ガラス張りの運転室
(撮影:裏辺金好 ※以下すべて)


1号車はプレミアムグリーン車で、座席の下には青い絨毯が敷かれている。山側は通路になっており、木目調の床。ちなみに、光沢感のある座席背面に自分の姿が映ってしまうのは少々気になるところ。 また、足元に収納スペースがあるほか、全席にコンセントが設置されている。

1号車の車内案内表示

プレミアムグリーン車のロゴ

2号車に設置されたトイレ

2・3号車の6人用個室

2・3号車の4人用個室。なお、個室はいずれもコンセントを完備している。

2・3号車の通路

4号車は「ヌードルバー」のカフェテリア

5号車〜8号車は2列+1列配置のグリーン車。全席にコンセントが設置されている。

5号車の通路

5号車には1列1席の車いす対応座席が2席用意されている。

5号車に設置されたバリアフリー対応トイレ

側面の愛称・行先表示

●形式ガイド


クロE260−1〜
1号車(プレミアムグリーン車)で伊豆急下田方の先頭車
(クロE260−1 東海道本線 辻堂〜茅ヶ崎/撮影:裏辺金好)

モロE260−101〜
2号車でグリーン個室を持つ中間電動車
(モロE260−101 東海道本線 辻堂〜茅ヶ崎/撮影:裏辺金好)

モロE261−101〜
3号車でグリーン個室を持つ中間電動車。パンタグラフを装備している。
(モロE261−101 東海道本線 辻堂〜茅ヶ崎/撮影:裏辺金好)

サシE261−1〜
4号車で「ヌードルバー」(カフェテリア)を有する。
(モロE261−101 東海道本線 辻堂〜茅ヶ崎/撮影:裏辺金好)

モロ261−1〜
5号車(グリーン車)でバリアフリー対応座席、バリアフリー対応トイレ、2基のパンタグラフを有する中間電動車。
(モロ261−1 東海道本線 辻堂〜茅ヶ崎/撮影:裏辺金好)

モロ260−1〜
6号車(グリーン車)で中間電動車。
(モロ260−1 東海道本線 辻堂〜茅ヶ崎/撮影:裏辺金好)

モロ261−201〜
7号車(グリーン車)でパンタグラフを有する中間電動車。
(モロ261−201 東海道本線 辻堂〜茅ヶ崎/撮影:裏辺金好)

クロE261−1〜
8号車(グリーン車)で東京方の先頭車。
(クロE261−1 東海道本線 辻堂〜茅ヶ崎/撮影:裏辺金好)

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