301系一般形電車
(写真:中央緩行線 三鷹駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ・運用区間
デビュー年:1965(昭和40)年元保有会社:国鉄、JR東日本
元運行区間:中央・総武線(各駅停車)、営団地下鉄東西線(当時)
●誕生から引退まで、同じ路線で活躍
301系は1965(昭和40)年に登場してから、一貫して中央線各駅停車線から営団地下鉄東西線に直通する電車として、2003年6月まで使用され続けた系列である。ベースとなったのは、その頃より製造が開始された103系。しかし、地下鉄直通のため前面に扉がつくという当時の国鉄の通勤電車にないスタイルとなった。また、車体はアルミ製で103系より5〜6トン軽量されている。また、当時の国鉄通勤電車は車体が一色で塗られていたがこの車両はアルミ製のため、汚れの目立ちづらい灰色に青いラインが配されている。なお、国鉄時代は中央・総武線に合わせ黄色いラインだった。
とは言えその後増備されることなく、地下鉄直通電車は103系の地下鉄乗り入れヴァージョンが製造されてしまい、301系は中央線各駅停車と地下鉄東西線直通のみで運行されることに。
そしてE231系の導入により、2003(平成15)年6月に引退し、8月3日のさよなら運転を持って全車引退。基本的に、同路線を離れることはなかったが、さよなら運転で中央線高尾まで入線した。現在はクモハ300−4が大宮総合車両センターで保管されている。果たして鉄道博物館に追加展示される日は来るのだろうか。
○引退時の姿
さよなら運転では、三鷹より西の中央本線を走行することになった。
(写真:日野〜豊田/撮影:裏辺金好)