E501系一般形電車


上野口から撤退後も、最大10両編成で運転中。長編成での活躍は今も健在。
(写真:常磐線 湯本駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ・運用区間

デビュー年:1995(平成7)年
保有会社:JR東日本
運行区間:常磐線、水戸線

●常磐線の標準型になれなかった交直流通勤形電車

 JR東日本が209系をベースに製造した車両で、直流区間、交流区間の双方を走行可能な、初の交直流通勤型電車。

 取手駅を境に直流(上野方面)と交流(水戸方面)に分かれる常磐線において、従来は415系一般形電車が使用されていたが、通勤客の増大に伴い、取手以北に乗り入れる通勤型電車が求められ、この車両が登場した。

 しかし、15両編成(基本10両+付属5両)×4本が製造されただけで増備されず。結局、常磐線の415系置き換えは、実質的に通勤型電車としての性格が強いE531系(2005年登場)まで待つことになった。そして、E501系は2007年2月21日をもって、上野〜土浦での定期運用を終了。

 その後は常磐線の土浦〜水戸〜いわき〜草野、水戸線で運用されており、基本編成と付属編成は別々に運用されている。なお、転用に当たっては方向幕を青地に白文字へと変更している。

 2023(令和5)年11月23日には、付属編成のK754編成がイベント用車両「E501 SAKIGAKE」となって運用を開始。外観は紅梅・白梅をイメージさせるカラーリングに紅梅・白梅と刀の柄の糸巻をイメージしたデザインを取り込み、車内はロングシートのまま、テーブルと冷蔵庫が設置されている。

●車内の様子


(撮影:裏辺金好)

●イベント車両「E501 SAKIGAKE」


(写真:水戸線 友部駅/撮影:裏辺金好)

ロゴマーク
(写真:水戸線 友部駅/撮影:裏辺金好)

↑ PAGE TOP