筑豊電気鉄道2000形
ラスト1編成となった2003編成。2018年に片面ずつ黄電カラー、西鉄マルーン&ベージュに復元されている。
(写真:楠橋駅/撮影:リン)
●基本データ
デビュー年:1976(昭和51)年●ラスト1編成が活躍、筑豊電鉄の生え抜き車両
開業以来、西日本鉄道から車両を借りてきた筑豊電気鉄道において、初の自社「保有」車両として導入。西日本鉄道福岡市内線第1次廃止に伴い、同エリアの両編成の連接車(1200形、1300形)が2両×5編成移籍したもので、1976年10月に筑豊電鉄初の独自保有車両として運用開始。翌年、北九州線1000形2編成と福岡市内線1000形1編成の車体を改造して中間車として組み込んで、3両編成にした。さらに1980年には西鉄北九州線から1000形3両編成×2編成を導入し、合計7編成となった。
現在は朝夕のラッシュ時を中心に運用。また、2006(平成18)年から2008(平成20)年にかけて、7編成をそれぞれ7色(紫・藍・青・緑・黄・橙・赤)に順次塗り替えた・・・はずが、緑色になるはずの2004編成は、塗り替え前に映画の撮影に使用されたため、2009(平成21)年になっても、原色のままで運用され続け、12月になって新塗装化された。
後継車両として5000形が投入されたことにより廃車が進み、現在は2003編成のみが残存している。なお、2018年11月から開業時の塗装である「西鉄マルーン&ベージュ」と初代2000形塗装「黄電(きなでん)」が片面ずつ塗られている。
この他、同タイプでは2100形も存在するが、こちらは2両編成の連接車両で、西鉄北九州線1000形がベース。同線の第1次廃止に伴い1985年3月に購入され、当初は車番そのままで使用開始された。なお、2006(平成18)年に最後の編成が川崎重工業に譲渡され、形式消滅となった。
●カラーバリエーション一覧
紫色に塗られた2001編成。2012年3月に廃車された。
(写真:三ヶ森〜永犬丸/撮影:小田急3000形)
藍色に塗られた2002編成。
(写真:筑豊中間駅/撮影:小田急3000形)
青色に塗られた2003編成。
(写真:楠橋車庫/撮影:裏辺金好)
2004編成は最後の原色として活躍し、映画「おっぱいバレー」へ出演。
(写真:筑豊中間駅/撮影:小田急3000形)
緑色に塗られた2004編成。
(写真:楠橋車庫/撮影:裏辺金好)
黄色に塗られた2005編成。
(写真:楠橋車庫にて、敷地外より撮影/撮影:小田急3000形)
橙色に塗られた2006編成。
(写真:永犬丸〜三ヶ森/撮影:小田急3000形)
赤色に塗られた2007編成。
(写真:永犬丸〜三ヶ森/撮影:小田急3000形)