銚子電気鉄道デハ700形
外川方は3枚窓になっている。
(写真:仲ノ町駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1928(昭和3)年 /銚子電気鉄道デビュー年:1978(昭和53)年運行区間:銚子電気鉄道線
●近江鉄道由来の歴史ある車両
元々は1928(昭和3)年に、川崎造船所で製造された近江鉄道の木造両運転台の電動貨車デユワ101、102を起源とする銚子電鉄の古豪。1941(昭和16)年に日本鉄道自動車で鋼体化・旅客車化が行われ、近江鉄道モハ51、52という両運転台の車両となった(のち、片運転台化)。1978(昭和53)年に廃車となり、銚子電鉄へ2両とも譲渡された。これにあわせて再両運転台化が行われたが、外川方の前面が3枚窓、銚子方の前面が2枚窓と、前後で窓の枚数、形状が異なることになったのが特徴。
2007(平成19)年11月には、702号が1960年代に使用されていた水色と空色のツートンに変更され、主に貸切運用などで活躍し、懐かしい姿を披露している。しかし、後継車両として伊予鉄道800系(もと京王電鉄2010系)が2000系として導入されることにより、2010(平成22)年1月23日に702号が引退。9月23日には701号が引退運転を行った。
幸いにも2両とも千葉県いすみ市の「ポッポの丘」で保存が実現し、2011(平成23)年秋より展示されている。
●カラーバリエーション
銚子方は2枚窓の前面。
(写真:仲ノ町駅/撮影:裏辺金好)
●塗装簡略化前
塗装に金色の飾りが配されていたころ。
(写真:仲ノ町駅/撮影:裏辺金好)
●現在の姿(ポッポの丘にて)
ポッポの丘で保存されている、701号。
(撮影:裏辺金好)
同じくポッポの丘で保存されている、702号。どちらも、銚子電鉄で活躍したときの最後の塗装に改めて塗りなおしている。
(撮影:裏辺金好)