江ノ島電鉄2000形
2000形リニューアル車。行先表示器がフルカラーLED化の上、前面上部に移設されている。
(写真:江ノ島〜腰越/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1990(平成2)年運行区間:江ノ島電鉄線
●派生形式と合わせて江ノ島電鉄で最大勢力を誇る
1990(平成2)年から1992(平成4)年にかけて、2両編成×3本が投入。前面窓に大きな1枚窓を採用し、これを意識して両車端部にクロスシートを配置。また、全体の窓も拡大するなど展望を意識したデザインとなっている。さらに、前面の行先表示は季節ごとのイラスト入りとなっており、定期的に変更されている。2001編成、2002編成に当初装着されていた前面スカートは、他車との併結改造の際に連結器干渉のため取り外されていたが、2006(平成18)年に再び取り付けられている。なお2003編成は当初からスカートなしで登場しており、現在も未装着。
2016(平成28)年12月には、2001編成に対してリニューアル工事を実施。外観では塗装を500形などと同じ濃緑+クリーム色のツートンカラー+金帯への変更、方向幕のフルカラーLED化と前面窓上への移設、パンタグラフのシングルアーム式化を実施。
また、車内は連結面クロスシートのロングシート化、車内液晶表示器(17.5インチ)の設置、座席モケットの更新(青色化)などが行われている。
●カラーバリエーション
現在は存在しない2000形非リニューアル車。
(写真:七里ヶ浜〜稲村ケ崎/撮影:裏辺金好)
明治の広告電車となっていた2003編成。
(写真:石上駅/撮影:裏辺金好)
2019(令和元)年7月21日から9月30日まで運転された「TOKYO2020湘南ラッピングトレイン&モノレールKANAGAWA」。2001編成をフルラッピングしたもので、神奈川県内開催4競技(野球・ソフトボール、セーリング、サッカー、自転車)をPRするほか、東京オリンピックのエンブレムである市松模様も施されている。
(写真:藤沢〜石上/撮影:裏辺金好)
2024(令和6)年8月2日から12月末まで、2001編成を用いて運転されている「江ノ電×ベビースター×高雄メトロ」ラッピング車両。江ノ島電鉄×高雄メトロ(台湾)×おやつカンパニー3社による日台観光電車プロジェクトの一環として企画されたもので、外観はベビースターのパッケージをイメージした白と赤のデザインとし、3社のマスコットキャラクターが描かれている。
(写真:江ノ島駅/撮影:裏辺金好)
2024(令和6)年9月7日〜 12月末まで、2000形2003編成が台湾・高雄メトロのライトレール風デザインのラッピング車両「高雄メトロ号」となって運転中。こちらも江ノ島電鉄×高雄メトロ(台湾)×おやつカンパニー3社による日台観光電車プロジェクトの一環として企画されたもの。
(写真:江ノ島駅/撮影:裏辺金好)