福井鉄道300形
静岡鉄道の旧型車両として貴重な存在だった300形。
(写真;市役所前<※現・福井城址大名町>〜公園口/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1966(昭和41)年元・運行区間:福武線、静岡鉄道静岡清水線
●静岡と福井で20年ずつ活躍
静岡鉄道が自社の長沼工場で製造した車両で、2両編成×3本が登場。平行カルダン駆動の高性能車で、側面は両開きの3扉で車内はロングシート。通勤、通学輸送に約20年にわたって活躍したが、1000系の投入に伴い引退。1985(昭和60)年、1986(昭和61)年に全車両が福井鉄道へ譲渡された。福井鉄道では、路面上を走行するなど、静岡鉄道時代とは大きく異なる環境で運用されるため、排障器や福井市内電停用の折り畳み式ステップの設置などが行われた。また、輸送量の違いもあり車内はクロスシートに改造された。
やはり約20年運用されていたが、2006(平成18)年に名古屋鉄道から譲渡された路面電車用の車両に置き換えられ引退。保存されること無く、全車両が解体された。
●カラーバリエーション
県民福井ラッピング車両。
(写真:福武線 西武生駅(現・北府駅)/撮影:裏辺金好)