福井鉄道560形


路面電車化された福井鉄道だが、この車両は活用されなかった。
(写真;福武線 武生新駅<現・越前武生駅>/撮影:投稿写真 ※禁転載)

●基本データ

デビュー年:1956(昭和31)年
元・運行区間:福武線(市内線)、北陸鉄道金沢市内線、名古屋鉄道岐阜市内線など

●路面電車化されても、活用されず

 1956(昭和31)年、日本車輌で製造。北陸鉄道金沢市内線モハ2202として登場した車両で、勾配区間に対応するため、路面電車としては珍しい4個モーターを搭載。金沢市内線廃線後、1968(昭和43)年に名古屋鉄道の岐阜市内線に譲渡されて活躍していたが、1988(昭和63)年の徹明町〜長良北町の廃止に伴い余剰となり、1989(平成元)年に福井鉄道へ譲渡された。

 これは、福井市制100周年を祝い、日祝日に市内線折り返し運転を行うことになったことによるもの。しかし翌年12月からはイベント時などにまれに動く程度になり、2004(平成16)年11月に福井大学と大研化学工業による、新型のリチウムイオン電池を使用した車両運転実験に供された後、2006(平成18)年3月に完全引退した。

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