福井鉄道７７０形
旧型車の楽園だった福井鉄道を一新。新たなる風を吹き込み、大きな衝撃を与えた。
（写真：西鯖江駅／撮影：デューク）
●基本データ
デビュー年：１９８７（昭和６２）年福井鉄道デビュー年：２００６（平成１８）年
運行区間：福武線、えちぜん鉄道三国芦原線
元、運行区間：名古屋鉄道岐阜市内線など
●福井鉄道のイメージを劇的に変えた車両
名古屋鉄道岐阜市内線で活躍していたモ７７０形（日本車輌製）で、２車体連接車両にして、同線では初の冷房車両。同線が廃止になったことに伴い、福井鉄道に譲渡された。２両編成×４本が在籍し、同じく福井鉄道に譲渡されたモ８８０形と外観は非常に良く似ているが、車体幅は同形より１３０mm狭く、前面形状もやや異なっている。それまで鉄道規格の車両が、軌道区間に乗り入れる形を取っていたのが、この車両の導入に伴い、広島電鉄のように路面電車規格の車両が、鉄道区間に乗り入れる形へと変更。福井鉄道史上、大転換となり設備面でも大きな変更が行われた。また、新たに福井鉄道のコーポレートカラーが制定され、非常に明るい標準塗装が施された。
また、２０１６（平成２８）年３月２７日からは福井鉄道福武線～えちぜん鉄道三国芦原線（鷲塚針原駅まで）の相互直通運転（フェニックス田原町ライン）の運転開始に伴い、えちぜん鉄道乗り入れ運用にも就いている。
