福岡市交通局4000系


(写真:空港線 福岡空港駅/撮影:デューク)

●基本データ

デビュー年:2024(平成17)年
運行区間:空港線、箱崎線、JR筑肥線

●スッキリとした前面形状が特徴の「青い食パン」電車

 福岡市交通局が空港線や箱崎線で活躍する、1000N系を置き換えるために投入した車両で、2024(令和6)年11月29日から運転を開始。 川崎車両兵庫工場で製造され、2027年(令和9)度までに6両編成×18編成=107両が登場予定。

 切妻型の前面形状が特徴で、これは運転台の機器配置や視認性などを乗務員にヒアリングした結果により実用性を重視したもの。新聞報道等で「青い食パン」と紹介されている。また、車体はアルミ製で、従来の車両から継承したブルーのラインを配している。

 システム面では、営業列車としては世界で初めて新型モーター「同期リラクタンスモーター」を採用し、既存車両に比べて電力使用量の20%低減を見込んでいるほか、カーブに合わせて車軸が可動するリンク式片軸操舵台車を採用し、走行安定性の向上と騒音の低減を図っている。また、制御装置は ハイブリッドSiC素子VVVFインバーター制御を採用した。

 車内はオールロングシートで、扉間の座席数を6席とし、1人あたりの座席幅を480mmに広げたほか、使用率向上のために一般的な通勤車両より低い位置に荷棚を設置。また、荷棚と車内の袖仕切りなどにガラスを使用している。このほか、6号車フリースペースの海側(北側)の窓は、天地寸法を1,236mmと大型化し、さらに床からの高さは580mm程度と低く抑えることで、子どもが景色を楽しめるように設計している。

 また、ドア上の車内案内表示装置は3画面の液晶ディスプレイ式(LCD)を採用し、うち2画面で路線図や停車駅の案内、残る1画面を広告用にしている。

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