岳南鉄道1100形
大井川鐵道千頭駅に留置されていた1105号。
(写真:大井川鐵道 千頭駅/撮影:ロクマルサン)
●基本データ
デビュー年:1959(昭和34)年元運転区間:岳南鉄道線
●車両ごとに経歴の異なる電車
岳南鉄道が所有していた電車の一群のひとつであり、車両によって出自が異なる。1101〜1106号は他社の車両の台車・電装品を流用し車体を新製したもので、日本車輌が設計した「日車標準型」と呼ばれる標準車体を採用している。特に、1105号は外板をステンレスにしたセミステンレス車体であるのが特徴。 1107号と1108号は、それぞれ小田急の1350形と1600形を譲り受けたものである。
1981(昭和56)年に投入された5000系によって置き換えられ全車廃車となっている。しかし、1105号は大井川鉄道に譲渡され、現在では引退しているがその後も千頭駅の留置線で倉庫として活用されていた。また、1107号の車体が比奈駅で他の旧型車と共に倉庫として使用されていたが、2011(平成23)年に解体された。
●1107号
比奈駅で倉庫となっている1107号。状態はかなり悪い。
(写真:比奈駅/撮影:ロクマルサン)