箱根登山鉄道モハ1形・モハ2形
104号+108号の2両編成
(写真:箱根湯本〜塔ノ沢/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1950(昭和25)年運用区間:鉄道線(箱根湯本〜強羅)
元運用区間:鉄道線(小田原〜箱根湯本) ※回送では入生田〜箱根湯本間は現在も入線
●箱根登山鉄道の古参車両
モハ1形は、1919(大正8)年製の木造車チキ1形の主電動機、台車を流用し、1950(昭和25)年に製造された車両である。現在は103・104・106・107号の4両が在籍。元は両運転台であったが、1993(平成5)年に3両編成運転に伴い片運転台化改造が行われ、2両固定編成2本の陣容となり、2両運用の他、モハ2形を増結し3両運用もこなす。室内はロングシートとなっている。モハ2形は、1927(昭和2)年製のチキ2形を、1955(昭和30)〜1957(昭和32)年に更新し登場した車両。現在は更にカルダン駆動車へ更新され、108〜110号の3両が在籍する。全車が両運転台車両・室内はセミクロスシートとなっている。モハ2形2両編成の運用の他、モハ1形の増結運用もある。
モハ1形とモハ2形の外観上の相違は、両形式の側面扉の間の窓数が異なり、モハ1形は5枚、モハ2形は6枚となっている。
●モハ1形・モハ2形バリエーション一覧
103号と107号、109号(現在は塗装変更)は側面扉と尾灯が車体色に塗装されている。
(写真:大平台駅/撮影:裏辺金好)
2008(平成20)年9月から、108号は小田急3000形SE車に合わせた1957年以降の塗装に変更。
(写真:彫刻の森〜強羅/撮影:裏辺金好)
引退を前に、2016(平成18)年に青色と黄色のツートンカラーに復元された110号。昭和20年代後半を中心に見られた塗装である。
(写真:箱根湯本駅/撮影:裏辺金好)
2019(平成31)年4月に、昭和初期の塗装である緑一色に復元された109号。1998(平成10)年にも同車と108号に塗られていたことがあった。
(写真:箱根湯本駅/撮影:裏辺金好)
現在引退しているモハ1形101号+102号は、晩年にイラスト車両になっていたことも。
(写真:小田原駅/撮影:里川街道 ※禁転載)
●ギャラリー
2004(平成16)年8月から、108号は青色+黄色のリバイバル塗装に塗られていた。
(写真:小田原駅/撮影:デューク)
モハ2形108号、109号は1998(平成10)年に箱根登山鉄道70周年を記念し、緑色1色の旧塗装にリバイバルされたこともあった。
(写真:小田原駅/撮影:里川街道 ※禁転載)
モハ1形101号+102号は、引退に併せてヘッドマークを取り付け。
(写真:小田原駅/撮影:里川街道 ※禁転載)