箱根登山鉄道3000形/3100形
3000形は1両編成。
(写真:箱根湯本〜塔ノ沢/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:2014(平成26)年運用区間:鉄道線(箱根湯本〜強羅) ※回送で入生田〜箱根湯本間も入線
●新たな看板車両「アレグラ号」
3000形は、2014(平成26)年11月1日から2両が運転を開始した15m級の両運転台の車両で、2両編成に増結することによる輸送力増強と新たな観光車両としての役割を兼ねている。制御方式は、IGBT2レベルPWM方式VVVFインバータ制御。運転席前面に大型ガラス、側面には上下に大きく広がる展望窓を配置した形状が特徴で、小田急50000形、60000形のデザインに携わった岡部憲明氏がデザインを担当。車内は座席窓台等に強化木、腰壁に木目調の化粧板を使用したほか、座席や床に赤を基本とした暖色系を中心に配色することによって、温かみのある空間を実現した。
2017(平成29)年には、片運転構造の2両編成の車両として3100形が登場。連結部分の窓を乗客用に大型化したほか、視認性向上のために車両前面のスカート部分にライトが搭載されている。
いずれも愛称は「アレグラ号」。これは、姉妹鉄道提携を結んでいるレーティッシュ鉄道が走るスイス・グラウビュンデン州に今も息づく希少言語、ロマンシュ語のあいさつ言葉から採用したものである。
●3100形
(写真:大平台駅/撮影:裏辺金好)
3100形の運転台
(撮影:裏辺金好)
3100形の車内。室内案内表示器はLCD(液晶ディスプレイ)式で、車両の中央壁側に設置されている。
(撮影:裏辺金好)
3100形の車内。こちらは連結部分で、側面窓が天地方向に大型化されている。
(撮影:裏辺金好)