阪急電鉄2000系・2100系
他系列に組み込まれて活躍している。写真の車両は宝塚線3066編成内で活躍。
(写真:梅田駅/撮影:うめ吉)
●基本データ
デビュー年:1960(昭和35)年主な運行区間:神戸本線、宝塚本線、伊丹線、能勢電鉄線
●阪急では中間車両の一部が残存
神戸線・宝塚線系統の車両として製造されたもので、阪急初の回生制動と定速運転制御を装備し、「人工頭脳電車(オートカー)」と呼ばれた阪急の名車。1961(昭和36)年には京都線用の2300系と共に第一回ローレル賞を受賞した記念すべき系列である。また、デザイン面では阪急電鉄の基礎を形作ったもので、直線を基調としたシンプルな形状をベースとした、落ち着いたデザインとなっている。なお、2000系は主に神戸線用の車両、2100系は宝塚線用に低速型としたグループである。現在でも一部中間車両(先頭車からの改造車を含む)が活躍しているが、先頭車や編成単位としては1992(平成4)年の「さよなら運転」をもって引退。一部の車両は能勢電鉄へ譲渡され、2000系は1700系として、2100系は1500系として活躍している。
●車内
元々は先頭車だった車両。現在でもその名残が見られる。
(撮影:うめ吉)
撤去された運転台とその周辺。
(撮影:うめ吉)
●能勢電鉄1700系(もと阪急2000系)
阪急2000系を改造した能勢電鉄1700系。前面方向幕の設置が行われている。
(写真:多田駅/撮影:関西ライナー 禁転載)
能勢電鉄は塗装について試行錯誤を繰り返していたが、これは2003年夏までみられたもの。
結局、阪急の車両に独自塗装は似合わないと判断されたようで阪急時代の塗装に統一された。
(写真:多田駅/撮影:関西ライナー 禁転載)
●能勢電鉄1500系(もと阪急2100系)
阪急2000系よりも先に譲渡された、2100系。能勢電鉄では冷房化、ワンマン化、前面方向幕設置など改造が実施。
(写真:滝山駅/撮影:関西ライナー 禁転載)
中間車両を先頭車化改造したもので、飾り帯の設置などデザインが異なる。
(写真:多田駅/撮影:関西ライナー 禁転載)