阪急電鉄8000系
8000系初期型のデザイン。
(写真:十三駅/撮影:うめ吉)
●基本データ
デビュー年:1988(昭和63)年主な運行区間:神戸本線、宝塚本線
●2000系以来のデザインをついに打ち破る
宝塚線でデビューした系列で、阪急電鉄創立80周年を記念して正面デザインを一新。2000系以降受け継がれてきたデザインを一新し、阪急初の額縁タイプとなった。また、6300系と同じく、屋根部分にアイボリー塗装が採用されている。なお前面デザインにはいくつか変遷があり、1993(平成5)年度製造の8033F以降は前面形状を額縁構造から「く」の字型の後退角をつけたものへ変更。1997(平成9)年からは、阪急で初めて車両番号取付位置を左側運転席の窓下へ変更した編成が登場している。車体は、アルミ車両で側窓の拡大とパワーウインド化、車椅子スペースの設置、内装の化粧版の色調を若干濃くした他、ブロンズ色の熱吸収ガラスの採用など、車内設備の充実化がはかられた。制御方式は、阪急初となるVVVFインバーター装置を本格的に採用し、ブレーキ装置には、回生優先ブレーキを装置した全電動指令式電磁直通ブレーキを採用した。また、一部編成はシームアンングルパンタグラフを採用。
車内はロングシートが基本だが、神戸・宝塚寄り2両をセミクロスシートとした編成もあり、さらに車内にLED案内装置の設置した編成など、いくつか細かいバリエーションがある。
現在、8両編成は神戸線と宝塚線で、様々な系列に増結される2両編成は宝塚線で活躍している。
●バリーエーション
前面に傾斜角をつけ、また車番を運転台左側下に表記するようになった後期製造編成。
(写真:梅田駅/撮影:裏辺金好)
上をベースに、さらに運転台窓ガラスを拡大した編成。車番はガラス内に取り込まれた。
写真は宝塚本線の平日朝のラッシュ時の10両編成運用時に、梅田側に増結される専用2両編成。
(写真:十三駅/撮影:うめ吉)
●車内の様子
8両固定編成の車内。ロングシートが基本である。
(撮影:うめ吉)
宝塚側2両のみは、セミクロスシート車両。
(撮影:うめ吉)