阪神電鉄1000系
(写真:近鉄奈良線 今里駅/撮影:リン)
●基本データ
デビュー年:2006(平成18)年運行区間:阪神本線、阪神なんば線、神戸高速鉄道、山陽電鉄本線、近鉄奈良線
●近鉄直通に向けて開発された車両
2009(平成21)年春に阪神なんば線の西九条駅〜大阪難波駅間の延伸開業に伴う、阪神と近鉄の相互乗り入れ開始を見越して開発された車両。第1次車両は近鉄直通の縁からか、なんと近鉄車輌で製造された。6両編成と2両編成が準備され、運転性能は9300系をベースにし、制御装置はVVVFインバータを装備。
車内はオールロングシートとし、シートの色はオリーブグリーンとして落ち着いた色彩でまとめた。また蛍光灯はグローブレス。運転台には阪神線区と近鉄線区の運転保安装置等を一括して切り替えられる線区切り替えスイッチを装備している。ちなみに、併結運転時には運転台を完全に収納することが可能である。
外観は急行系の車両に配色されるオレンジ系の色を考慮し、前面と側面に新色「ビバーチェオレンジ」をアクセントカラーとしている。また、前面と側面の行先表示器に阪神の車両としては初めてLEDを採用。種別はフルカラー、行先は白色LEDであり、非常に見やすくなっている。なお9000系に続くステンレス車体の車両だが、溶接跡をなるべく目立たないように、従来のスポット溶接ではなく仕上がりの美しいレーザー溶接を採用。あわせて構体強度の向上も図っている。
●カラーバリエーション
1204Fの「夢を走らせよう!」ラッピング電車
(写真:阪神本線 芦屋駅/撮影:裏辺金好)
1210Fの「阪神近鉄直通10周年ラッピング」
(写真:阪神なんば線 出来島駅/撮影:裏辺金好)
1208Fの「阪神電車×桃園メトロ連携記念ラッピング列車」
(写真:阪神なんば線 出来島駅/撮影:裏辺金好)
●細部
行先表示
(撮影:鐵)
●ギャラリー
(写真:山陽電鉄本線 八家〜的形/撮影:2面2000式様)