阪神5500系
現在の阪神の普通列車の主力である5500系。
(写真:阪神本線 甲子園駅/撮影:与太郎)
●基本データ
デビュー年:1995(平成7)年運行区間:阪神本線
元運転区間:西大阪線
●塗装も一新された「ジェットカー」
1995(平成7)年に起きた阪神・淡路大震災で普通用車両に被災廃車が出たため、翌年登場する予定だったのを年内のうちに前倒しして登場したというエピソードがある。車体は8000系をベースとしており、塗色は当時普通用車両として主力だった5000系の上半分クリーム・下半分ブルーから改め、上半分アレグロブルー・下半分シルキーグレイのツートンカラーとなり、36年ぶりに普通用車両の塗色が変更された。また、制御装置はVVVFインバータ制御となり、従来のジェットカーの短所であった高速運転時の性能も確保されている。
2017(平成29)年5月からはリニューアル車の運転を開始。外観面では大幅な塗装変更が行われ、前面は5700系に似た塗り分けとし、側面は青色が濃くなったうえで大幅に面積が拡大。さらに「豊かな摂津灘の海をイメージした内装」をテーマに5700系に準じた更新内容となっており、つり革の青色化やドア開閉ボタンの設置、車いす・ベビーカースペースの設置、ドア上への32インチハーフサイズの液晶ディスプレイ導入などが行われている。
2020(令和2)年6月からは武庫川線で運転を開始。4両編成であった5511F、5513Fを2両×4本とし、中間車の先頭車化改造を実施。全編成が異なる塗装、異なる内装となっている。
●カラーバリエーション
5700系と共通イメージとなった5500系リニューアル車。種別・行先表示はフルカラーLED化。
(写真:阪神本線 武庫川駅/撮影:リン)
5513+5913編成はタイガース号。阪神タイガースをテーマにした外観と内装が特徴。
(写真:武庫川線 東鳴尾〜洲先/撮影:鐵)
5511+5911編成はTORACO号。「女性タイガースファン」をテーマにした明るい外観と内装が特徴。一部の座席には着席するとトラ耳をつけているようになる「TORACO SPOT」を設置している。
(写真:武庫川線 武庫川駅/撮影:鐵)
●車内の様子
武庫川線「タイガース号」の車内。縦縞に黄色いアクセントカラーが特徴。
(撮影:鐵)
武庫川線「タイガース号」の車内。運転台の後ろはまさに阪神のユニフォーム!
(撮影:鐵)
武庫川線5500系に取り付けられたLED式の車内案内表示器。
(撮影:鐵)
フルカラーLEDによる武庫川線5500系の行先表示器。
(撮影:鐵)