一畑電車3000系
鮮やかな色に塗られ、南海電鉄時代から大幅にイメージを変えた。
(写真:北松江線 大寺駅/撮影:リン)
●基本データ
デビュー年:1996(平成8)年<南海電鉄の車両としては1958(昭和33)年>
運行区間:北松江線、大社線
●南海電鉄の名車は山陰で余生を過ごす
元々は南海電鉄21000系として誕生。南海電鉄高野線の平坦区間での高速走行の性能と、橋本以遠の山岳区間での登坂性能を備えた高性能な車両で、(初代)「ズームカー」の愛称で親しまれた(名前の由来はカメラのズームレンズからきており、焦点距離を広範囲に変えられるズームレンズのように、平坦区間から山岳区間まで広範囲に速度を制御でき運行できることから)。
南海電鉄からは全車が引退したが、一畑電車では1996(平成8)年12月に2両編成×4本を3000系として改造導入。既存の2100系と同様の塗装への変更と、ワンマン化が行われた。さらに2012(平成24)年3月31日より、1編成が南海電鉄時代の塗装に復元されて運行を開始している。ただし、後継車両として1000系や7000系の導入が進められ、2017(平成29)年1月21日・22日の「さよなら運転」を以って引退した。
●カラーバリエーション
南海電鉄時代の塗装に復元された3008編成。2015年2月に引退している。
(写真:北松江線 湖遊館新駅駅 ※誤植ではありません/撮影:リン)
3006編成は2012年から2014年まで、水木しげるの「のんのんばあとオレ」を描いた「のんのんばあ電車」として運用。
(写真:北松江線 雲州平田駅/撮影:裏辺金好)