伊豆箱根鉄道5000系
第1編成は、大雄山線で1編成のみ存在する鋼製車。こちらは登場時の塗装で、伊豆箱根鉄道の標準色。
(写真:大雄山線 小田原駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1984(昭和59)年運行区間:大雄山線
●近年はカラフル化が進む大雄山線の主力車両
大雄山線に残っていた旧型車両を置き換えるために登場した車両。デビュー年に登場した第1編成は鋼製車だが、それ以外は全てステンレス車となっている。運行区間である大雄山線は小田原行きと大雄山行きのみのため、5000系では行先表示に幕ではなく「バイナリー・ヘッドマーク」と呼ばれる、あらかじめ行先が書かれている部分を裏からバックライトで照らすという方法が採用されている。なお第6編成・第7編成ではこのような特殊な方法ではなく、通常のLEDによる行先表示となった。
5000系は大雄山線内のみの運行であるが、大規模な定期検査の際は駿豆線にある大場工場で行われるため駿豆線を輸送される姿はもちろんのこと、JR線上を機関車によって牽引されていく姿も見ることが出来る。
●カラーバリエーション
その他の編成はステンレス車体。
(写真:大雄山線 小田原駅/撮影:裏辺金好)
2016(平成28)年10月から、5501編成は大雄山線の開業90周年企画で「オールドカラー復刻バージョン」に塗装変更。
(写真:大雄山線 小田原駅/撮影:裏辺金好)
2023(令和5)年9月6日から、5501編成は大雄山線の開業100周年企画で、大雄山最乗寺をイメージした天狗色(朱色一色)に塗り替えて運行されている。
(写真:大雄山線 小田原駅/撮影:裏辺金好)
2024(令和6)年8月29日から、5503編成は大雄山線の開業100周年企画で、小田原市の特産品である「柑橘類」をイメージしたカラー(オレンジ色)に変更した「オレンジ電車」として運行を開始している。
(写真:大雄山線 小田原駅/撮影:裏辺金好)
2019(令和元)年4月に登場した「DAIYUZAN LINE イエロー・シャイニング・トレイン」。5504編成に黄色のカラーリングが施されている。
(写真:大雄山線 小田原駅/撮影:裏辺金好)
2019(令和元)年9月に登場した「ミント・スペクタル・トレイン」。5505編成にミントグリーンのカラーリングが施されている。
(写真:大雄山線 小田原駅/撮影:裏辺金好)
2024(令和6)年4月5日から、5507編成は大雄山線の開業100周年企画で、南足柄市の花「りんどう」をイメージしたカラー(紫色)に変更した「リンドウ電車」として運行を開始している。
(写真:大雄山線 小田原駅/撮影:裏辺金好)
大雄山線の開業90周年企画で、ドア部に歴代車両がラッピングされた編成。
(写真:大雄山線 小田原駅/撮影:裏辺金好)
●車内の様子
第1〜第4編成及び第5編成(先頭車のみ)はオールロングシート。
(写真:大雄山線 小田原駅/撮影:デューク)
第5編成の中間車と第6〜第7編成は扉間の座席が転換クロスシート。
(撮影:デューク)