鹿児島市交通局600形


鹿児島市電標準塗装に塗られている車両。
(写真:鹿児島中央駅前停留場/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:1959(昭和34)年

●鹿児島市電スタイルを確立

 日立製作所、ナニワ工機、帝国車輌で16両が製造された形式で、正面に小大小の3枚窓、その上に方向幕と前照灯、正面下部にブレーキ灯を備える鹿児島市電の標準的スタイルを確立した。

 新型車両の投入が進み、500形とも廃車が進んでいるが、601号が鹿児島国際大学の学生らを中心とした企画で「白くま黒豚電車」となったほか、2017(平成29)年には貸切専用電車(ビール電車)として活躍していた605号が、鹿児島市出身の砂田光紀(すなだこうき)氏にデザインで「カフェトラムカゴシマC6」としてリニューアル。木製のカウンターテーブルやチェアのほか、天井の間接照明、窓横のガラスペンダントを使った照明、ボーダー柄のカーペットを設置し、カフェらしい雰囲気に一新されている。

●カラーバリエーション



601号は、2013(平成25)年3月9日から「白くま黒豚電車」として運転されている。これは鹿児島国際大学の学生らが中心となって企画したもので、鹿児島名物のかき氷「白くま」をイメージした白くまと、鹿児島特産の黒豚を描いたイラストを互い違いに描いているのが特徴。
(写真1枚目:鹿児島駅前〜桜島桟橋通、写真2枚目:鹿児島駅前/撮影:リン)

1991年にサッポロビールとのコラボレーションでビール電車になった605号。のちに提携先を霧島高原ビールとしていた。
(写真:交通局車両基地・許可を得て撮影 ※移転前/撮影:リン)

塗装変更後の605号「ビール電車」。
(写真:交通局車両基地・敷地外から撮影 ※移転前/撮影:裏辺金好)

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