北総鉄道7000形
(写真:京急本線 北品川〜品川/撮影:与太郎)
●基本データ
デビュー年:1979(昭和54)年元・運転区間:北総鉄道北総線、京成本線、押上線、都営浅草線、京急本線、空港線、逗子線、新京成線
●特徴的な前面形状も過去帳入り
北総開発鉄道(当時)が小室〜北初富間の開業の際に導入した車両。車体は外板のみステンレス鋼とする「スキンステンレス」車体で日本で始めてカラーフィルムによる着色を行ったり、登場時はつり革を廃止して握り棒の設置、完全空調による側窓の固定化などかなり画期的な車両となった。また、その独特な前面形状から「ゲンコツ電車」とも呼ばれ注目を集めた。その成果から1980(昭和55)年に鉄道友の会からローレル賞を受賞している。
特徴的な構造の7000形であったが、外板のみステンレスであり骨組みなどは普通鋼のスキンステンレス構造のため車体の腐食が進んでいた。このため、後継の7500形に次々と置換えられ2007(平成19)年3月25日限りで引退となった。
●さよなら運転時の姿
(写真:京成本線 京成高砂駅/撮影:与太郎)
前面貫通扉に付けられたヘッドマーク。
(写真:京成本線 京成高砂駅/撮影:与太郎)
●保存車両
7001号が保存されており、2022(令和4)年5月10日からは車体を覆っていたブルーシートが外されてみることが出来る。
(写真:北総線 西白井駅/撮影:リン)