近畿日本鉄道18200系
右が18200系。
(写真:京都線 京都駅/撮影:もこてん ※禁転載)
●基本データ・運用区間
デビュー年:1966(昭和41)年主な元運転区間:京都線、橿原線、大阪線、名古屋線など
●末期は「あおぞらU」として活躍
近畿日本鉄道の元特急用車両で、元々は京都線・橿原線系統や伊勢志摩方面への特急列車で活躍。製造当時、車両限界が狭く電圧が600Vであった京都線、橿原線乗り入れの都合で、車体長が18m級で、車体幅、高さが少し小さくなっており、また複電圧対応の車両である。登場時は2両編成が基本だった。モーターは在来線電車用としては、当時最大出力を誇るものを採用するなど、新技術を数多く取り入れている。そして1989(平成元)年、団体列車用に運用されえてきた20100系「あおぞら」が老朽化に伴い引退するのに併せ、その後継として白羽の矢がたった。そのため、先頭車4両の運転台を撤去し4両編成2本と、2両編成1本に編成を組み替えて再登場。また、外観では前面貫通扉窓の下部への拡大と種別幕等の撤去、標示灯のLED化、車内へのAV機器設置をはじめ車内の大幅リニューアルが行われている。
しかし老朽化に伴い、12200系を改造した15200系と交代することになり、2006年4月までに全車が解体された。
一方、18200系のマイナーチェンジ車として登場したのが18400系。2両固定編成として10編成20両が登場し、偏心式の回転リクライニングシートの採用などが行われている。1997(平成9)年に第9編成(18409F)が団体専用車に用途変更され、18200系「あおぞらU」の増結用になり、塗装も同様のものへ変更されている。一方、その他の編成については2000(平成12)年までに全車が廃車となった。
第9編成はその後も長らく活躍を続けていたが、2013(平成25)年11月に引退。なお、引退を前に登場時の京阪特急色にリバイバルされ、各種イベントに供されている。
●18400系
「あおぞらU」同様のカラーとなって活躍していた頃の18400系。後ろは15200系。
(写真:大阪線 桜井〜大福/撮影:KIX)
引退直前に京阪特急色にリバイバルされた18400系。
(写真:近鉄京都線 上鳥羽口駅/撮影:国鉄車両好)