近畿日本鉄道19200系
12200系を改造し、前面は非貫通化されている。
(写真:京都線 東寺駅/撮影:リン)
●基本データ・運用区間
種車デビュー年:1975(昭和50)年/改造後デビュー年:2022(令和4)年主な元運転区間:京都線、難波線、奈良線
●観光特急「あをによし」専用車両として改造
19200系は、2022(令和4)年4月29日から運転を開始した観光特急「あをによし」(大阪難波〜京都、京都〜近鉄奈良)専用車両として4両編成×1本が登場したもので、1975(昭和50)年に製造された特急車両12200系の12256編成を改造したもの。愛称の「あをによし」は「あをによし」とは、古都・奈良に掛かる枕詞で、外観は天平時代に高貴な色とされた紫色を元に紫檀メタリックを基本に、金の差し色を配している。また、正倉院の宝物をモチーフにした、天平文様などがデザインされ、エンブレムは「吉祥文様 花喰鳥(きっしょうもんよう はなくいどり)」を配している。
車内は大幅に改造され、1・3・4号車が2列(1列+1列)の座席を配したツインシートで、座席は家具メーカーによる特注デザイン。また、4号車には沿線に関する書籍を自由に閲覧できるスペース(ライブラリー)を併設している。
また、2号車は正倉院にも用いられる校倉造(あぜくらづくり)をイメージした販売カウンターと、3〜4名のグループ座席で、座席と通路をパーテーションで区切った半個室のようなサロンシートを設けている。なお、サロンシート側の窓寸法を拡大している。
●車内の様子など
(写真:京都線 京都駅/撮影:裏辺金好)
エンブレムは「吉祥文様 花喰鳥(きっしょうもんよう はなくいどり)」
(写真:京都線 京都駅/撮影:裏辺金好)
1号車のツインシート
(撮影:裏辺金好)
2号車のサロンシート
(撮影:裏辺金好)
2号車の販売カウンター
(撮影:裏辺金好)
3号車のツインシートは車いす対応スペースを設置
(撮影:裏辺金好)
天井の照明
(撮影:裏辺金好)
バリアフリー対応トイレが設置された。
(撮影:裏辺金好)
洗面台は焼き物を使用している。
(撮影:裏辺金好)