近畿日本鉄道2013系「つどい」
2018年にリニューアルされた「つどい」。ツートンカラーに金帯のシックな塗装になった。
(写真:名古屋線 近鉄八田駅/撮影:ネオン)
●基本データ
デビュー年:2013(平成25)年(※改造)●2600系から派生した長距離急行用車両
1978(昭和53)年に名古屋線の普通列車用に誕生した2000系のうち、2107Fを改造した3両編成の観光列車。元々は第62回伊勢神宮式年遷宮にあわせ、2013(平成25)年10月5日から伊勢市〜賢島間で運転を開始し、木目調の内装、窓に向かったシートやバーカウンター、1両目の側扉の一部を改装したスリットと床面までの大型ガラスなどが特徴。車体は白、水色、黄緑色を基調に伊勢神宮や海の幸など、伊勢・鳥羽・志摩の魅力をイラストで描いている。
2018(平成30)年10月にリニューアルされ、内外装をリニューアル。塗装をブラウンとクリーム色のツートンカラーに金帯に変更したほか、車内の座席やカーペットの張替えを実施し、シックな内装に変更された。まずは、名古屋〜湯の山温泉間で土日・祝日に運転されているほか、近鉄線内の団体臨時列車にも充当されている。
〇リニューアル前の姿
(写真:山田線 明星駅/撮影:リン)
【1号車ドア】
「風のあそびば」と名付けられた子供用のスペースは、運転台寄の左右2つドア、合計4ヶ所が走行中に開き、すのこ状になった板の隙間から風が入ってくるようになっている。※写真はドアが開いた状態
【1号車車内】
1号車の車内。奥にあるガラス戸で仕切られた「風のあそびば」以外は、窓に向かって2人掛けor4人掛けのシートが並ぶ。
【2号車車内】
2号車車内はイベントスペースとバーカウンターとなっており、本運転の際にはここで提供された軽食を他の車両へ持って行って食べることも可能だそう。
【3号車車内】
3号車は1号車と同じく窓に向かってシートが並んでいる。座席を多く確保するため、種車の片側4ドアをほとんど埋めて、1ドアに大変身。
【3号車ペンギン】
埋められた側面には大きなペンギンが仁王立ち。
【3号車子ども運転台】
3号車の運転台側車端部には、「こども運転台」を設置。本物のマスコンハンドルとブレーキハンドルが流用されている模様(恐らく)。