四日市あすなろう鉄道260系
初の冷房化を実現した四日市あすなろう鉄道による260系更新車第1編成。中間車のサ120形は、新造車のサ180形に置き換えられた。
(写真:内部線 あすなろう四日市〜赤堀/撮影:裏辺金好)
●基本データ・運用区間
デビュー年:1982(昭和57)年運行区間:内部線、八王子線
●元は近鉄唯一の特殊狭軌線用の車両
近鉄が軌間762mmの特殊狭軌線である内部線・八王子線用の車両として導入。編成内には260系として新製されたモ260形・ク160形の他に、モニ220形(1949年製)やサ130形(1954年製)からの改造車であるク110形(運転台付き)とサ120形(中間車)が存在する。元々はマルーンレッドに警戒色であるオレンジの塗装が施されていたが、2004(平成16)年より各車異なるパステルカラーの塗装に変更されイメージアップが図られている。だが、乗客数の減少と特殊狭軌線が故に新造車の投入が困難なことから、2015(平成27)年4月1日から、近鉄は内部・八王子線の経営を分離。
鉄道施設は四日市市が所有し、車両の運行は近鉄HDが75%、四日市市が25%出資して設立した、四日市あすなろう鉄道が行うことになった。
これに伴い、車両のリニューアルが順次進められることになり、2015(平成27)年9月27日から更新車第1陣となる1編成3両が運転を開始。
中間車のサ120形は、新造車で床置冷房装置1台を搭載したサ180形に置き換えられたほか、両端の先頭車は座席のリニューアル、前照灯を含め老朽機器の更新や前面方向幕があった部分を「ワンマン 四日市あすなろう鉄道」表示に変更。また新造中間車を含めて側面窓をUVカットガラスの固定窓(一部は内折れ式の開閉窓)としている。
●カラーバリエーション
リニューアル車第2編成は、白と緑のツートンカラーに青帯が入るデザインに変更。
(写真:内部線 あすなろう四日市〜赤堀/撮影:ネオン)
リニューアル前の260系は、近鉄時代とほぼ変わらない姿。
(写真:内部線 あすなろう四日市〜赤堀/撮影:裏辺金好)
●近鉄時代の姿
(写真:内部線 内部駅/撮影:裏辺金好)
様々な色に塗られてイメージアップが図られている。
(写真:内部線 日永駅/撮影:撮影:リン)
モ260形の車内。(撮影:リン)
中間に組み込まれるサ120形。車体の断面は明らかに違う。
(写真:内部線 日永駅/撮影:撮影:リン)
サ120形の車内。(撮影:リン)