近畿日本鉄道5800系
(写真:大阪線 河内山本駅/撮影:リン)
●基本データ
デビュー年:1997(平成9)年主な運転区間:難波線、大阪線、名古屋線、奈良線
●ロング/クロスシート転換可能な、愛称L/Cカー
5800系は外観面では1620系など、アルミ製標準軌共通車体を採用し、一見しただけでは近鉄で良く見かけるタイプのデザイン。しかしながら、通勤ラッシュ時の収容力確保と、データイムの輸送品質確保の両立を目指し、なんと運転台のスイッチにより混雑時は窓に平行して座席が並んでロングシートに、そして閑散時は回転式クロスシートに移行する「デュアルシート」を採用。通勤車両の新しい輸送形態を示した画期的な車両であり、近年では大手私鉄各社の座席指定車両で見られるようになっている。
なお、2014(平成26)年4月29日に、近鉄5800系DH02編成を使用した、デボ1形塗装色車両(ヒストリートレイン)の運転が開始。これは、近鉄奈良線の開業100週年を記念したもので、奈良線の前身、大阪電気軌道が開業時に使用したデボ1形」塗装を再現。車内では、奈良線の歴史等をポスターで掲出している。
●車内の様子
ロングシート状態の様子
(撮影:裏辺金好)
●カラーバリエーション
2022(令和4)年8月に登場した、DH01編成を使用した「志摩スペイン村ラッピングトレイン」。近鉄奈良方の車体前面はモザイク模様になっている。
(写真:奈良線 大和西大寺駅/撮影:裏辺金好)
2014(平成26)年に登場した、DH02編成を使用した「デボ1形塗装色車両(ヒストリートレイン)」。奈良線開業100周年を記念したもの。
(写真:奈良線 石切駅/撮影:鐡)
2020(令和2)年に登場した、DH03編成を使用した「海遊館トレイン」。海遊館の開業30周年を記念して車体をラッピングしたもの。白い車体に海の生き物を淡い色合いで描き、くす玉をイメージしたモチーフがちりばめられている。
(写真:阪神なんば線 尼崎駅/撮影:鐡)
帝塚山大学によるアートライナー
(撮影:デューク)