近畿日本鉄道・養老鉄道600系
現在は大半の車両が近鉄旧標準塗装に塗られている。
(写真:養老線 西大垣駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1992(平成4)年※改造主な運転区間:養老鉄道養老線
●近鉄時代から使われる開業時の主力車両
1992(平成4)年の養老線冷房化に伴う車両転用によって誕生した系列。様々な車両が集められて改造され、(分ける気になれば)種車の違いによって次の通り細かく分類される。600系・・・名古屋線モ1650形+ク1750形、南大阪線サ6150形
603系・・・名古屋線モ1650形+ク1950形
605系・・・名古屋線1600系
606系・・・南大阪線モ6850形
610系・・・名古屋線1800系+南大阪線モ6850形
613系・・・名古屋線1800系
620系・・・南大阪線6000系
625系・・・南大阪線6020系
いずれも転用前に車体更新が実施済だったほか、転用に合わせて狭軌仕様への統一、養老線に併せた性能調整、ワンマン化対応の車外スピーカー設置などが実施されている。
2007(平成19)年10月に養老線の運行が近鉄の100%子会社である養老鉄道に引き継がれると、600系は近鉄が所有したまま、養老鉄道に貸与される形で運用を開始。2014(平成26)年4月1日付で養老鉄道へ譲渡された。
さらに2018(平成30)年1月1日付で、養老線管理機構が車両を保有し、養老鉄道へ無償貸与する形に改められている。なお、後継車両として東急7700系が15両導入されたことから、2019(令和元)年までに6編成が廃車され、現在は2両編成×4本、3両編成×2本が活躍している。
●カラーバリエーション
近鉄時代の600系。
(写真:養老線 大垣駅/撮影:裏辺金好)
2009(平成21)年9月より、養老鉄道600系606Fが「ラビットカー」時代同様のオレンジ色・白帯・側面ラビットマーク入りに変更。
(写真:養老線 大垣〜西大垣/撮影:リン)
2013(平成25)年12月より、養老鉄道600系604Fが、改造前の1600系時代の「センロク塗装」(ベージュに青帯)にリバイバル。
(写真:養老線 西大垣駅/撮影:裏辺金好)
大垣ケーブルテレビラッピング電車となっている601F
(写真:養老線 大垣〜西大垣/撮影:リン)