京都丹後鉄道KTR001形
(写真:宮津線 豊岡駅/撮影:リン)
●基本データ・運行区間
デビュー年:1990(平成2)年最高速度:120km/h
元使用列車:タンゴエクスプローラー、タンゴディスカバリー、たんごリレー
運行区間:北近畿タンゴ鉄道宮福線、宮津線
元運行区間:東海道本線、福知山線、山陰本線
●大阪と丹後地方を結ぶ俊足特急だったが・・・
北近畿タンゴ鉄道が保有し、2015(平成27)年度からはWILLER TRAINS(京都丹後鉄道)が運行する特急用車両で、日本で初めてライトベージュメタリックのカラーリングを採用し、さらに大型のカーブドガラスのフロントを持ち、さらに客室は全方向の天窓と連窓を備え、床がハイデッカーとなっていて眺望が非常によい。通常は3両編成で運用されるが、多客期には2編成連結の6両で運用される。登場時には、京都と丹後地区を結んでいたが、1999(平成11)年の舞鶴線電化に関連し、KTR8000系「タンゴディスカバリー」とルートを鞍替えした結果、大阪と丹後地区を結ぶようになった。しかし、福知山線脱線事故後、福知山線が運転保安装置にATS-Pを設置した結果、同車は運転保安装置がATS-SWである為、福知山線を走れなくなってしまった。
そのため2005(平成17)年6月からは、タンゴエクスプローラー運用をKTR8000系に譲り、北近畿タンゴ鉄道線内のみを走行する特急「タンゴディスカバリー」として天橋立〜久美浜・豊岡・城崎温泉で運転されていた。しかしATS-Pの設置が完了したことから、2007(平成19)年3月改正より再びタンゴエクスプローラー運用に戻ることになった。
2011(平成23)年3月改正では、ついに大阪駅乗り入れを終了。北近畿タンゴ鉄道線内運転の連絡特急「たんごリレー」に転用され、主に福知山〜豊岡間で運用。JR特急と福知山駅で接続する運用に改められた。
そして2013(平成25)年3月16日改正で定期運用を失い、以後は季節臨時便などに充当されることになった。
●車内の様子
観光向けにふさわしく、客室部分はハイデッカー構造を採用。さらに側面窓は屋根肩部分まで広がった曲面窓に天窓もある。
(撮影:リン)