北近畿タンゴ鉄道KTR700形・800形
(写真:宮福線 宮津駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1989(平成元)年最高速度:95km/h
運行区間:宮舞線、宮豊線、宮福線
●解説
北近畿タンゴ鉄道がJR宮津線の移管を受けて投入した気動車で、トイレの有無に伴う定員の差によりKTR700形(トイレ付き/9両が製造)、KTR800形(トイレ無し/3両が製造)に区分されるが、基本構造は同一の車両。また、富士重工業で製造した軽快気動車であるが20m級の車体を持ち、このタイプでは最大級である。塗装は沿線の雰囲気をイメージした水色(タンゴブルー)に千歳緑と鳶赤の帯を巻く。また貫通扉は無塗装。一方、ラッピング列車も運転されており、2008(平成20)年4月1日よりKTR701が「丹後ゆめ列車」ラッピング車として運転。また、KTR705は2010(平成22)年3月19日から「丹後ゆめ列車II」ラッピング車、2011(平成23)年12月3日から映画「けいおん!」ラッピング車、2012(平成24)年10月2日からは、「宇宙戦艦ヤマト2199」ラッピング車として運転されている(※平成25年7月31日まで)。
さらに2013(平成25)年4月14日からは、水戸岡鋭治氏のデザインによる「丹後あかまつ号・丹後あおまつ号」が運転を開始。KTR702が「あかまつ」、KTR708が「あおまつ」として内外装がリニューアルされている。詳細については、別ページでご紹介。
また、2013(平成25)年にはKTR803が水戸岡鋭治氏のデザインにより「コミューター車両」としてリニューアル。一般の普通列車のほか、11月1日からは「あかまつ」とペアで運用されている。
加えて、2014(平成26)年5月25日からは、KTR707が水戸岡鋭治氏の「くろまつ」としてリニューアルされて運用を開始。「『海の京都』の走るダイニングルーム」をコンセプトにキッチンとサービスカウンターを備え、食事の提供を前提とした観光列車の運用にも従事している。
2015(平成27)年度からは北近畿タンゴ鉄道が保有し、WILLER TRAINS(京都丹後鉄道)が運行している。
●カラーバリエーション
KTR700形リニューアル車。車体裾部への青帯追加などが特徴。
(写真:宮豊線 宮滝口〜与謝野/撮影:リン)
こちらは扉を黄色く塗装したKTR705。また、山陰海岸ジオパークの文字が加えられている。
(写真:宮津線 丹後大宮駅付近/撮影:リン)
「丹後ゆめ列車」ラッピングのKTR701。
(写真:宮津線 天橋立駅/撮影:裏辺金好)
「あかまつ」としてリニューアルされたKTR702。
(写真:宮津線 丹後大宮駅/撮影:リン)
「コミューター車両」としてリニューアルされたKTR703。こちたは北近畿タンゴ鉄道時代の塗装。
(写真:宮津線 丹後大宮駅付近/撮影:リン)
「コミューター車両」としてリニューアルされたKTR706。京都丹後鉄道による運行に伴い、KTRから丹鉄にロゴを変更。
(写真:宮豊線 宮滝口〜与謝野/撮影:リン)
「くろまつ」としてリニューアルされたKTR707。
(写真:宮津線 峰山〜網野/撮影:リン)
「あおまつ」としてリニューアルされたKTR708。
(写真:宮福線 宮村駅/撮影:リン)
「丹後ゆめ列車II」ラッピングが施されていた頃のKTR709。2010(平成22)年3月から運転されていた。
(写真:宮津線 峰山〜網野/撮影:リン)
「丹鉄サイクルトレイン」となったKTR709。2022(令和4)年9月10日から運転されているもので、両端の8席を可倒式に改造。自転車4台分の駐輪スペースを設けている。
(写真:宮舞線 栗田駅/撮影:リン)
KTR801「海の京都トレイン」。2022(令和4)年11月4日から運転されているもので、透明度が高く輝くような丹後の海をイメージした、白銀とブルーのコントラストが清々しく爽やかなデザイン。
(写真:宮舞線 栗田駅/撮影:リン)
KTR802を改装した「TANGO EXPLORERオマージュトレイン。2023(令和5)年8月11日(金・祝)から約2年程度の予定で運行されているもので、塗装はKTR001形形タンゴ・エクスプローラーに準じているほか、車内にタンゴ・エクスプローラー車両の座席を一部移設しています。
(写真:宮豊線 与謝野駅/撮影:リン)
「コミューター車両」としてリニューアルされたKTR803。
(写真:宮津線 豊岡駅/撮影:CH様 ※禁転載)
●車内の様子
コミューター車両としてリニューアルされたKTR706の車内。
(撮影:裏辺金好)