熊本電気鉄道モハ71形
(写真:北熊本駅/撮影:リン)
●基本データ
デビュー年:1928(昭和3)年/熊本電鉄デビュー年:1954(昭和29)年●現在も動く、貴重な買収国電車両
車籍は無いが、1両が北熊本工場の入換用として使用されている車両。前身は、現在の可部線である広浜鉄道のモハ90形で、同鉄道が国鉄に買収されてからは、国鉄のモハ90形(初代)となり、引き続き可部線で活躍。1945(昭和20)年8月6日の原爆投下では、多くの車両が被曝している。1953(昭和28)年に引退後、3両が熊本電鉄へ譲渡。このうちモハ72は被爆した後に復旧した経歴を持つ。モハ73が1978(昭和53)年、モハ72が1980(昭和55)年、モハ71が1981(昭和56)年に廃車となり、前述のとおり北熊本工場で現在も活躍するのは、モハ71である。