名古屋鉄道モ510形


(写真:揖斐線 黒野駅/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:1926(大正15)年
主な元運行区間:美濃町線、岐阜市内線、揖斐線

●美濃電気軌道時代からの生き残り

 美濃電気軌道がセミボ510形として投入した車両。※セミボ・・・セミスチール・ボギーの略
 半円型の前面形状と円形の窓が特徴で、名鉄美濃町線などで運用された後、1967(昭和42)年に揖斐線・谷汲線と岐阜市内線が直通運転を始めるに当たり、2人+1人がけのクロスシートを持つ直通線用車両に抜擢された。
 その後も長らく第一線で活躍してきたが、さすがに老朽化もあって1997(平成9)年にモ780形が投入されると予備車となった。それでも臨時運転などで、現役の大正時代の電車として活躍してきたが、2005(平成17)年の岐阜600V線区の全線廃止によって引退。現在、3両が次の場所で保存されている。
 モ512・・・旧美濃町線美濃駅
 モ513・・・金公園(岐阜市)
 モ514・・・旧谷汲線谷汲駅

●モ513(現在の様子)


金公園で保存されているモ513。柵が邪魔で写真は撮りづらいが、状態は良好。
(撮影:裏辺金好)

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