名古屋鉄道5300系・5700系
(写真:各務原線 各務原市役所前駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1986(昭和61)年●本線系の高速・急行用車両
5700系は名古屋鉄道の急行用車両として登場したもので、2扉の転換クロスシート車(車端部はロングシート)。前面の車掌台側のガラスを大型化することにより、7000系以来の前面展望を確保。また、混雑時の運用も考慮して2扉ながらも1400mmの両開き扉を採用している。なお、5000系(初代)や5200系の足まわりを一部流用して誕生したグループがあり、こちらは5300系として区分。制御装置は私鉄初の界磁添加励磁制御で、回生ブレーキ付。
2019(令和元)年12月までに5700系、5300系ともに全車が引退し、名鉄における2扉クロスシート通勤車の歴史に幕を下ろした。