名古屋鉄道9500系・9100系
4両編成は9500系と称される。
(写真:犬山線 中小田井駅/撮影:ネオン)
●基本データ
デビュー年:2019(令和元)年●さらに赤くなった3300系の改良型
2019(令和元)年に登場した9500系(4両編成)と、2020(令和2)年に登場した9100系(2両編成)は3300系の改良型で、日本車輌製造が製造を担当。基本的な構造は同一ながらもデザインの小変更や搭載機器のアップデートを行っている。外観面ではスカーレット塗装が3300系(塗装変更後)と比較して大幅に拡大し、側面の乗務員扉付近まで拡大されたほか、LEDによる前照灯・尾灯のデザインが変更され、横8粒のLEDを縦に3段斜めに配列した、シャープな印象になった。
車内はオールロングシートで、白を基調にドア、天井中央をライトブランとしている。また、4か国語対応の17インチLCDによる車内案内表示器を側面ドア上へ千鳥配置に3か所設置したほか、名鉄の通勤電車では初となるMEITETSU FREE Wi-Fi、名鉄初となる車内防犯カメラ(3台)を設置している。また、3300系と比較して吊り手の高さを50mm、荷駄の高さを下げ、女性客や子供に配慮している。
機器面ではVVVFインバータ制御装置に用いるパワー半導体に低損失の炭化ケイ素(SiC)を採用したほか、車両状態監視システムの充実が図られ車両情報管理装置(TICS)、情報送受信装置及び地上装置によって、車両故障時にリアルタイムで故障記録や車両の状態を確認できるようになっている。 最高運転速度は120km/h。