長野電鉄100系
トットちゃん広場で再保存されたデハニ201
(写真:安曇野ちひろ美術館/撮影:リン)
●基本データ
デビュー年:1926(大正15)年元運行区間:山ノ内線(現在の長野線 信濃中野〜湯田中)
●大正生まれの貴重な車両
1926(大正15)年、須坂〜権堂間の開業に備えて、デハ100形(デハ101、102)と荷物合造車バージョンであるデハニ200形(デハニ201〜204)の6両を導入したもので、汽車製造東京支店製。1929(昭和4)年1月にデハニ203とデハニ204が発電制動機能を追加したことから、デハニ250形(デハニ251、252)と形式変更されたほか、同年6月に全車両が車両記号改訂により、「デ」→「モ」となったことからモハ100形、モハニ200形、モハニ250形と再整理された。
さらに1933(昭和8)年に増備車としてモハ110形(モハ111)、モハニ210形(モハニ211)の2両が誕生。戦後も形式等が変更されながら1980(昭和55)年まで活躍した。
廃車後は2両が上田交通へ譲渡されたほか、デハニ201が小布施駅構内の「ながでん電車の広場」で保存されていた。
ところが、2012(平成24)年3月にほかの保存車両とともに屋代線廃止直後の信濃川田駅に移設。その動向が注目されていたが、幸いにも2014(平成26)年10月に安曇野ちひろ美術館(長野県松川村)の「トットちゃん広場」にてモハ604とともに再保存されることになった。
●現在の様子
トットちゃん広場で再保存されたデハニ201
(写真:安曇野ちひろ美術館/撮影:リン)
●ながでん電車の広場での様子
車内は公開されていたものの、ボロボロの状態。新たな引き取りてが見つかり、良かったのかもしれない。
(写真:長野線 小布施駅/撮影:裏辺金好)