長野電鉄3500系・3600系
日比谷線時代の印象を強く残す3500系。
(写真:信濃吉田駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1961(昭和36)年/長野電鉄デビュー年:1993(平成5)年元運行区間:長野線、木島線、屋代線
●営団地下鉄から大量移籍
営団地下鉄(現・東京メトロ)日比谷線で活躍した3000系を、1993〜97年にかけて39両(うち2両は部品取り用)を導入したもの。車体はスキンステンレス構体で、18m3扉。高加減速を実現し、台車に空気バネ台車を採用した車両で、営団地下鉄で投入された当時、車体デザインから「マッコウクジラ」と呼ばれ、一般の乗客からも有名であった。長野電鉄では勾配対策、寒冷地対策などを施した上で、2両編成を3500系、3両編成を3600系として運用している。このうち、3600系はL編成、本線用3500系はN編成、ワンマン仕様の3500系はO編成と区別されている。ちなみに、編成名の頭文字は L・・・Long、N・・・Normal、O・・・One-man のこと。
長野電鉄の主力となった3500系、3600系であったが、2002(平成14)年の木島線廃止、2005(平成17)年の東急8500系導入、2012(平成24)年の屋代線廃止により多くの車両が廃車された。
さらに、2020(令和2)年からは日比谷線時代に後継車両として投入された東京メトロ03系が、長野電鉄3000系となって投入開始。26年の時を経て長野電鉄でも置き換えが再現される形となり、2023(令和5)年1月19日に全車の営業運転が終了した。
なお、2007(平成19)年にはトップナンバー編成が東京メトロに里帰りして保存されている。
●カラーバリエーション
赤帯と「NAGADEN」ロゴが消され、営団時代の姿に戻ったO6編成。
(写真:須坂駅/撮影:裏辺金好)
●車内の様子
屋代線用のO編成の車内。
(撮影:裏辺金好)