長野電鉄8500系
偶然にも前面赤帯が長野電鉄のイメージと合致。系列名まで東急時代と同様の「8500系」。
(写真:長野線 須坂駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1969(昭和44)年/長野電鉄デビュー年:2005(平成17)年運行区間:長野線
●一見すると田園都市線のまま?
2000系、3500系の一部を置き換えるために2005(平成17)年から2009(平成21)年までに3両編成×6本=18両が導入された車両で、主に東急田園都市線で活躍した8500系を3両編成にしたものである。このうち、T6編成は中間車を先頭車化改造している。系列名は東急時代と同じまま、外観も「ワンマン」の文字が目立つ以外は殆ど変わっていない。また、長電初の界磁チョッパ制御車、ワンハンドルマスコン車となったのが特徴だが、勾配用の抑速制動を装備していないため、信州中野駅〜湯田中駅間の走行は出来ない。
なお、東急8500系は既に登場していた同社の8000系電車を、地下線区(地下鉄半蔵門線)乗り入れ対応の仕様として改良したものである。このため、設計面では8000系とほぼ同一となっており、8000系との組み換えも実績がある。
また、加速性能を向上させ、電動車割合(注:10両編成は8M2Tとなっている。電動車がM、付随車がT。)を増やしている。この為、雨天時には空転が従来の8000系より発生しやすくなってしまった。そのほか、半蔵門線内で使用する無線の関係で先頭車が制御電動車[Mc]となっていることや8000系に比べ運転台位置が高くなっている。
従来、東急のステンレス車両は無塗装であったが、8500系は前面に東急のコーポレートカラーである赤色の帯を巻いている。
●車内の様子
殆ど東急時代と変わらない車内。
(撮影:裏辺金好)
優先席付近
(撮影:裏辺金好)
●バリエーション
先頭車化改造編成であるT6編成。車両番号は前面右上に掲出。
(撮影:裏辺金好)