南海電鉄・泉北高速鉄道12000系
(写真:南海本線 今宮戎駅/撮影:リン)
●基本データ
南海12000系デビュー年:2011(平成23)年泉北12000系デビュー年:2016(平成28)年(※営業運転開始は翌年)
運転区間:南海本線、高野線、泉北高速鉄道線
●グレードアップした「サザン・プレミアム」と黄金に輝く?「泉北ライナー」
南海電鉄12000系は、南海本線の特急「サザン」に用いられている10000系を置き換えるために登場した車両で、東急車輛(現・総合車両製作所)で製造。4両編成を組み、特急「サザン」の指定席車両として運用。基本的に一般車として8000系を連結している。車両の愛称は「サザン・プレミアム」。座席は2+2列の回転式リクライニングシート。AC電源コンセントを1名あたり1箇所設置し、ビジネス客に対応しているほか、鉄道車両では初となるプラズマクラスター発生器を搭載しているのが特徴である。
2017(平成29)年1月27日からは、泉北高速鉄道12000系が特急「泉北ライナー」で運用を開始。南海所属車と区別するために下二桁が20番台に区分され、金色をベースに青色と黒色のラインを配置とした塗色が特徴。泉北高速鉄道公式Twitter(現・X)によると、アメリカでのゴールドラッシュのように泉北地域に人が集まることをイメージしてデザインしたとか。デッキや洗面所、便所の内装も金色となっている。
また、客窓ラッピングシールを採用しているほか、車内の座席とカーテンの色は1号車が黄色、2号車が緑色、3号車が紫色、4号車が赤色といずれも異なっているのが特徴である。このほか、南海12000系の車内案内表示がLED方式であるのに対し、泉北12000系はLCD方式を採用するなどの違いがある。
泉北12000系は、2024(令和6)年5月30日から新塗装に変更されて運転を開始。デザインコンセプトは「フューチャーゴールド」で、煌びやかな色合いであるゴールドをベースに、車体側面へブルーとゴールドの流れるような曲線をダイナミックに配置し、特急列車の疾走感を表現している。
〇泉北12000系
新塗装。デザインコンセプトは「フューチャーゴールド」で、煌びやかな色合いであるゴールドをベースに、車体側面へブルーとゴールドの流れるような曲線をダイナミックに配置し、特急列車の疾走感を表現している。
(写真:高野線 堺東駅/撮影:鐵)
登場時の塗装。
(写真:高野線 新今宮駅/撮影:裏辺金好)
(撮影:裏辺金好)
〇車内の様子
南海12000系の車内。
(撮影:裏辺金好)