西日本鉄道1000形
2002年に西日本鉄道時代のリバイバルカラーに塗られた熊本市電の5014。原形には最も近い雰囲気を保っている。
(写真:上熊本電車車両基地・許可を得て撮影/撮影:リン)
●基本データ・運行区間
デビュー年:1953(昭和28)年運行区間:広島電鉄市内線、筑豊電気鉄道、熊本市交通局
元運行区間:北九州線、福岡市内線、広島電鉄宮島線
●現在も西鉄グループで活躍する連接車両
西日本鉄道が輸送力増強のため、北九州線と福岡市内線の双方に投入した連接車両。北九州線は1000形(2車体連接車と3車体連接車の双方が存在)、福岡市内線(2車体連接車)には細かい差異や投入時期の差によって1001形、1101形、1301形として投入されて活躍。
なお、北九州線用と福岡市内線用では外観等に若干の差異があり、特に運転席の前面窓は、北九州線用は中桟の入った左右分割窓で、左に偏って運転する仕様であるのに対し、福岡市内線用が大きな1枚窓で、中央で運転する仕様となっている。
北九州線用の車両については、2000(平成12)年の路線廃止に伴って全廃。また、福岡市内線用の車両については1975(昭和50)年の福岡市内線一次廃止時に全車が廃車となった。
ただし、福岡市内線の車両は広島電鉄、熊本市交通局、筑豊電気鉄道へ、北九州線の車両も筑豊電気鉄道へ譲渡され、現在でもその姿を見ることが出来る。特に筑豊電気鉄道は西日本鉄道の完全子会社であるため、実質的に西鉄で現役とも言える。
〇他社で活躍する1000形
北九州線全廃時まで活躍した1024ABは、福岡市東区西戸崎の「みつみ老人福祉施設」で保存。
(写真:みつみ老人福祉施設/撮影:kajibooh)
広島電鉄3000形。前照灯の屋根部移設と2灯化、方向幕の大型・電動化などを実施。
(写真:上熊本電車車両基地・許可を得て撮影/撮影:リン)
熊本市交通局5000形。こちらは英語でレタリングを入れ、現代的な雰囲気に。
(写真:上熊本電車車両基地・許可を得て撮影/撮影:リン)
筑豊電気鉄道2000形旧塗装。西鉄貝塚線の車両と同系統の塗装だった。
(写真:筑豊中間駅/撮影:小田急3000形 ※禁転載)
筑豊電気鉄道の2002編成
(写真:筑豊直方駅/撮影:裏辺金好)
筑豊電気鉄道の2003編成
(写真:筑豊直方駅/撮影:裏辺金好)
筑豊電気鉄道の2004編成
(写真:楠橋車庫/撮影:裏辺金好)
筑豊電気鉄道の2005編成
(写真:楠橋車庫/撮影:裏辺金好)
筑豊電気鉄道の2006編成
(写真:木屋瀬駅/撮影:裏辺金好)
筑豊電気鉄道の2007編成
(写真:楠橋車庫/撮影:裏辺金好)