のと鉄道NT300形
NT200形をベースに、車体塗装や内装を大きく変更。
(写真:七尾線 笠師保〜能登中島/撮影:リン)
●基本データ
デビュー年:2015(平成27)年運行区間:七尾線
●久々登場!新たなる観光車両
のと鉄道が2015(平成27)年4月29日より運転を開始した観光列車「のと里山里海号」用の車両。北陸新幹線長野〜金沢間の延伸開業による観光需要増を見込んだもので、NT301+NT302の2両が投入され、「「里山車両」NT301(原則として穴水方)にはサービスカウンターが、「里海車両」NT302(原則として七尾方)にはトイレが設置されているのが特徴。デザインは名古屋市のデザイン会社「コボ」の山村真一社長が担当し、塗装は「能登の海」をイメージした濃紺色(日本海ブルー)を基調とし、車体下部に「能登に広がる大地や実り」をイメージした、えんじ色を配している。
車内は穴水方に4人用ボックス席、七尾方に海向き席を配置したほか、穴水方の運転台の脇には2人用の展望席を配置。さらに、テーブルは能登ヒバ、ボックス席のヘッドレストカバーは能登上布を、トイレの手洗い鉢は能登島のガラス工芸品を使用したほか、田鶴浜建具の組子と輪島塗を組み合わせた仕切りを設置するなど、地元の特産や伝統工芸を活用している。
座席の色は、NT301が「里山の実り」をイメージしたオレンジ系統、NT302が「豊かな里海」をイメージしたブルー系統である。