小田急5000形(2代目)
アズールブルーとインペリアルブルーの濃淡2色の青色を配色。
(写真:江ノ島線 本鵠沼駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:2019(令和元)年(※営業運転開始は翌年)運行区間:小田原線、江ノ島線、多摩線
●流線形の先頭部と拡幅車体を採用した通勤電車
小田急が3000形、4000形に続いて導入した通勤電車で、2020(令和2)年3月26日から営業運転を開始。10両編成を基本とし、製造は川崎重工業と総合車両製作所が担当している。デザインは「より広く、より快適に」をキーワードに設計され、先頭部を流線形にすることでスピード感を強調したほか、車体は拡幅車体を採用。種別・行先表示はフルカラーLEDである。
車内は車両間の仕切り扉や荷棚のほか座席横の袖仕切り部に大型強化ガラス、天井埋め込み形のLED照明を採用したことで、開放感を演出。床は木目調で、座席は一般席をオレンジ色系の「ビブライトオレンジ色」、優先席を青色系の「ピースブルー色」としたほか、各車両に1カ所の車椅子・ベビーカースペース、防犯カメラを4台、空気清浄機を8台を設置している。また、各ドア上部に17インチ液晶ディスプレイによる車内案内表示器を設置している。
システム面では、三菱電機製のフルSiC素子によるVVVFインバータ制御を採用。また、列車情報管理装置「N-TIOS・N-Train Information Odakyu management System」を採用し、大容量のデータ転送に対応するため車両間の伝送路にイーサネットケーブルを採用している。
●もころん号
2023(令和5)年11月29日から運転されている「もころん号」(リニューアル前)。5055編成の両端先頭部に、小田急の子育て応援マスコットキャラクター「もころん」をテーマにしたラッピングが施されいる。こちらは新宿方。
(写真:江ノ島線 桜ヶ丘〜大和/撮影:裏辺金好)
同じく「もころん号」(リニューアル前)。電車でのおでかけをテーマに、10号車側は朝の空、1号車側は夕方の空をイメージして、もころんのボディカラーやフォルムのもこもこ感を取り入れながら、小さな子どもにも喜んでもらえるような柔らかいデザインとしたほか、運転台にはもころんのぬいぐるみが配置されている。こちらは藤沢・小田原方。
(写真:江ノ島線 大和駅/撮影:裏辺金好)
2024(令和6)年6月4日にフルラッピング車両となった「もころん」号外観デザインは1〜5号車は「夕空」、6〜10号車は「朝の空」を基調に様々なデザインの「もころん」を配置しているほか、車内には小田急の子育て応援車(3号車)の車端部に「もころん」が装飾されている。
(写真:江ノ島線 湘南台駅/撮影:裏辺金好)
●車内の様子など
木目調の床と鮮やかなオレンジ色の座席が目を引く。
(撮影:裏辺金好)
優先席
(撮影:裏辺金好)
車両間の出入り口など様々な場所が全面ガラス張りとなっている。
(撮影:裏辺金好)
(撮影:裏辺金好)
車内案内表示器
(撮影:裏辺金好)
側面の種別・行先表示器は4000形と比べて大型化されている。
(撮影:裏辺金好)