近江鉄道ED14形
茶色に塗られ、国鉄時代の雰囲気を取り戻したED14 4号機。
(写真:彦根車庫/撮影:KIX様)
●基本データ
デビュー年:1926(大正15)年近江鉄道デビュー年:1960(昭和35)年
●戦前の東海道本線で活躍
鉄道省(→国鉄)が、現在のJR東海道本線である東京〜国府津の電化から間もなくして投入した、アメリカのゼネラルエレクトリック社製の電気機関車で、歴史的な車両。中央線、飯田線、仙山線での活躍を経て、1960年に近江鉄道に移籍した。これは、住友セメント彦根工場〜多賀工場のセメント輸送を担当するためである。戦前の車両ながら、2000年代では私鉄の電気機関車では最高出力機だった。しかし、近江鉄道に機関車の運転免許を持つ人間がほとんどいないため、実質的には活躍できず、2007(平成19)年から彦根駅に整備された、近江鉄道ミュージアムで3両が展示。しかし、2018(平成30)年12月8日に近江鉄道ミュージアムが閉館したため、翌年に全車が解体されてしまった。
●カラーバリエーション
こちらは近江鉄道オリジナル塗装のED14 3号機。
(写真:彦根車庫/撮影:KIX様)