大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)400系
(写真:中央線 弁天町駅/撮影:リン)
●基本データ
デビュー年:2022(令和4)年 ※営業運転開始は翌年運行区間:中央線
●宇宙船をイメージしたデザインされた中央線の主力車両
400系は、大阪・関西万博開催に伴う中央線の輸送力増強や老朽化した20系と、他線へ転用する24系の置き換えを目的とした車両。大阪市交通局の民営化後初の新形式車両であり、2023(令和5)年6月25日から営業運転を開始した。外観デザインは、大阪・関西万博に向けて中央線を「活力インフラ」の舞台・夢洲につながる未来への路線と位置づけていることから、前面形状をガラス張りの展望形状とし、宇宙船を意識させる未来的デザインを採用しているのが特徴。また、側面はホームドアを意識し、扉に中央線の号線色のグリーンを主体に、各車両の装備に応じた縦帯を配している。
車内は、ロングシートを主体に、4号車は固定式クロスシートが設置。デザインは、天井を落ち着いた配色とすると共に、壁面と床面をより明るくし、機能に応じた多色使いの座席と相まって、モダンで快適な空間としている。
車内設備としては、全ての乗降口上部に、Osaka Metro の車両として最大となる21.5インチのワイド液晶ディスプレイ(2画面構成)を設置。また、全車両に防犯カメラや車内Wi-Fiを導入したほか、先頭車両へモバイル用電源(USB)付カウンターを設置。
システム面では、車両の各装置や機器の状態情報(動作情報等)を常時地上設備へ送信するモニタリング機能、自動運転の実証実験に向けて、指令所からの運行指令や情報伝達を行うデータ伝送機能などを備えている。