西武鉄道10000系
(写真:新宿線 所沢駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:1993(平成5)年主な運行区間:新宿線
元運行区間:池袋線、西武秩父線
●西武鉄道が誇る特急車両
西武を長らく代表してきた5000系レッドアローの後継として登場した特急車両で、愛称は「ニューレッドアロー」。「ゆとりとやすらぎの空間」をコンセプトに、時代に合わせて車内設備をグレードアップした。制御装置と主電動機は101系や新501系、5000系から流用している。ただし、2003(平成15)年に登場した10112編成は、制御装置を20000系に準じたIGBT素子によるVVVFインバータ制御へ変更したほか、パンタグラフのシングルアーム化、座席のモケット変更などの仕様変更が行われている。その他の編成については2003(平成15)年から2008年度まで更新工事が行われ、パンタグラフのシングルアーム化、座席の一新、洋式トイレの自動ドア化などのリニューアルが行われている。
2019(平成31)年3月からは、池袋線の特急「ちちぶ」「むさし」に後継車両として001系Laview(ラビュー)の投入が開始。2019年3月14日改正で池袋線、西武秩父線の定期運用から引退した。
●車内の様子
(撮影:裏辺金好)
●カラーバリエーション
10107編成は2011年7月19日から2013(平成25)年まで、「☆(ほし)のある町 秩父 長瀞」号として運転。緑色のラインに、長瀞の観光地を紹介したイメージ画像がラッピングされている。
(写真:池袋線 江古田〜桜台/撮影:ネオン)
10115編成は2011(平成23)年11月27日から、初代レッドアロー5000系の塗装を再現。レッドアロークラシックとして運転されている。
(写真:池袋線 東久留米駅/撮影:裏辺金好)
10103編成は2016(平成28)年12月25日より、プラチナ・エクスプレス(秩父Ver.) として池袋線で運転。ユネスコの無形文化遺産に登録された秩父市の「秩父夜祭」をPR。なお、2017(平成29)年1月からはプラチナ・エクスプレス(川越Ver.)が新宿線で運転開始。こちらは、川越まつりの山車や時の鐘をデザイン。
(写真1枚目:池袋線 椎名町駅/撮影:裏辺金好)
(写真2枚目:池袋線 池袋駅/撮影:裏辺金好)
10112編成は2018(平成30)年11月から2019(令和元)年12月まで、「西武鉄道×カナヘイの小動物 ゆるっと小旅 西武鉄道で行く川越旅」ラッピング車となっている。
(写真:新宿線 航空公園駅/撮影:裏辺金好)
10102編成は2018(平成30)年5月11日〜6月24日まで、アニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」ラッピング電車となって運転。ちなみに2017(平成29)年にも10109編成を用いてラッピング(※デザインは異なる)。
(写真:池袋線 飯能駅/撮影:裏辺金好)