西武鉄道30000系
(写真:新宿線 下落合駅/撮影:裏辺金好)
●基本データ
デビュー年:2008(平成20)年主な運行区間:新宿線、池袋線
●新たな西武鉄道の顔「スマイルトレイン」
3ドア車である101系、301系置き換え用に開発された、西武の新たなる標準車両で、製造は日立製作所。西武鉄道の女性社員を含んだプロジェクトチームの視点による提案を受けて設計された内外装が特徴で、タマゴ型の親しみのある先頭部形状から、愛称としてSmile Train (スマイルトレイン)が与えられており、8両編成12本、6両編成3本、2両編成3本の120両が投入される。車体はアルミダブルスキン構体で、制御方式はIGBT-VVVFインバータ制御。そして、車両情報管理装置S−TIMを装備している。
行先表示器はフルカラーLEDを採用し。さらに車内のドア上には西武で初めてLCD式旅客案内表示器を設置している。また、車両間の貫通扉が全面ガラス張りとなり、車内を明るくし、防犯性の向上を図っている。さらに、車椅子スペースには固定補助ロープと、冬の寒さを考慮してヒーターを設置するという、さらなるバリアフリー化を実現。
この他、つり手がタマゴ型だったり、優先席の背もたれ部分にハートをつなげた柄を採用するなど、ほかの鉄道会社の車両には無い、独自のデザインや機構を多数採用。西武鉄道の意気込みが感じられる、期待の新型車両である。
●カラーバリエーション
ラッピング電車「DORAEMON−GO!」。2020(令和2)年10月8日(木)から30000系38101Fを用いて運転されている。詳しくは別ページを参照。
(写真:新宿線 西武新宿駅/撮影:裏辺金好)
●車内の様子
座席のモケットは青色で、袖仕切は丸みを帯びた「たまご」形状。
(撮影:裏辺金好)
優先席付近の様子。座席のモケットはオレンジ色で、ハートをモチーフにした柄がデザイン。
(撮影:裏辺金好)
LCD式表示器。7次車からはアスペクト比が16:9に拡大され、アニメーション表示に対応している。
(撮影:裏辺金好)