西武鉄道5000系


(写真:横瀬車両基地/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:1969(昭和44)年
主な運行区間:富山地方鉄道
主な元運行区間:新宿線、池袋線、西武秩父線

●今は無き西武鉄道の名特急車両「レッドアロー」

 西武秩父線開業に合わせて誕生した特急車両で、101系通勤型電車の性能をベースとした。当初は4両編成だったが、後に6両編成に増強され「レッドアロー」として西武の代名詞的な存在に。

 1995(平成7)年に全車廃車となるが、先頭車クハ5503及び5504(カットモデル)は西武の横瀬車両基地で大切に保存されているほか、10000系にも機器は受け継がれている。

 また、3両×2編成が富山地方鉄道に譲渡され、16010形電車として特急運用でも活躍。運用開始当初は、西武時代の塗装を継承して活躍。ただし、3両編成は輸送力過剰と判断されて2005(平成17)年からは2両編成に削減。

 さらに2011(平成23)年12月からは、第2編成が水戸岡鋭治氏のデザインで「アルプスエキスプレス」として観光列車化。再び3両編成となり、内装は木製素材を多用して温かみのある空間へ改造された。なお、外観は水戸岡鋭治氏の作品としては珍しく、西武時代の姿をベースにロゴマーク等を追加している程度である。

●車内の様子


(撮影:裏辺金好)

●富山地方鉄道での姿


現在でも車体は富山地方鉄道で大活躍中。左が第1編成、右が第2編成「アルプスエキスプレス」。
(写真:富山地鉄本線 電鉄富山駅/撮影:裏辺金好)

アルプスエキスプレス改造前の第2編成車内。
(撮影:裏辺金好)

アルプスエキスプレス車内。こちらは2号車で、カウンターやソファー、子供用ハイデッキシート、コンパートメントシート、外向きテーブル付きシートを設置。
(撮影:裏辺金好)

アルプスエキスプレス車内。
(撮影:裏辺金好)

アルプスエキスプレス車内。先頭車は2号車に比べると小規模な改造。座席は元の方が特急らしいような・・・。
(撮影:裏辺金好)

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