新京成電鉄80000形


京成3100形と共通設計だがシステムの一部や車内のデザインは異なっている。
(写真:新津田沼〜前原/撮影:裏辺金好)

●基本データ

デビュー年:2019(平成17)年
運行区間:新京成線

●解説

 N800形に続き、「京成グループ標準車両」として設計され、京成3100形と共通の外観を持つ。日本車輌製造で製造され、2019(令和元)年12月27日から6両編成×1本が営業運転を開始し、2021(令和3)年10月に2本目が登場している。

 コンセプトは「〜受け継ぐ伝統と新たな価値の創造〜」で、当初から新京成電鉄の新コーポレートカラーをまとっているが、既存車両と異なり新たに上部にジェントルピンクのラインを配色。これは、高架区間走行時も視認できるように考慮されたもの。

 制御装置は三菱電機製フルSiC素子VVVFインバータ制御を採用(※京成3100形は東洋電機製造製)。設計最高速度は120km/hであるが、運転最高速度は新京成線内が85km/h、京成線内が95km/hとなっている。また、前面・側面の行先表示器はフルカラーLEDとなり、駅ナンバリングにも対応。側面の行先表示器は従来車の2倍に拡大した。

 車内はオールロングシートで、フリースペース・車いすスペースを全ての車両に設置したほか、17インチLCD(液晶)車内案内表示器画面(2画面)、防犯カメラ、プラズマクラスターイオン発生装置などを設置している。なお、京成3100形と異なり折りたたみ式の荷物置き場は設置されていない。一方、ドアの横には、新京成伝統の鏡が設置されているのが特徴である。

●ギャラリー


尾灯を点灯した状態。
(写真:新津田沼〜前原/撮影:裏辺金好)

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